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学年一の優等生様には
才能がないらしい。
# prsk夢小説注意
# 魔法学園パロ
⚠風呂シーン有
2024/05/26
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「はー…終わった…!!」
翌朝 AM:7時30分のこと。
僕は徹夜で仕事を終わらせていた。
「後はこれをコピーするだけ…!!」
多分今の僕の目は、
キラキラと輝いて見えるだろう。
カーテンを閉めていない窓から
朝日が差し込み、それは生徒会室に朝を
教えているようだった。
その朝日は、僕の机にも届き、
机に置いてある数々のプリントを照らす。
その中に、『報告書』
と書かれたプリントを見つける。
「……報告書」
そのプリントの内容は、
前に学園内に来たS級魔物に
ついての報告書だった。
「確か、今日はこれについて話すんだっけ。」
「…けど、その前に色々とやらなきゃな…」
徹夜したおかげで目の下にはクマが浮かび、
制服のまま作業したせいで
制服はよれよれだ。
流石にこのまま会議に
出席するわけには行かない。
なので、1度寮に戻る必要がある。
しっかり鍵を閉め、生徒会室を後にした。
白月 自室
「んーと、一旦お風呂入って…」
制服をクローゼットから出し、
予定を立てる。
「よし、お風呂入るか。」
予定を立て終わりお風呂に入る。
ちゃぷん、と水音がした。
久しぶりにちゃんと
お風呂に入った気がした。
もちろん昨日以前も入ってはいたが、
こんな風に落ち着いて入ることは
久しぶりだと思う。
「S級、魔物…」
風呂に首まで浸かりながら、
僕は報告書に書いてあった言葉を
口にしてみる。
「……」
その言葉を最後に、僕は黙ったまま
風呂で用事を済ました。
そして、風呂場を後にした。
シンプルな色で統一している部屋で、
唯一例外があるとすれば、
それは間違いなく棚の上に輝くトロフィー。
その数は1,2個なんかではなく、
10個以上にも渡るほどだった。
僕はそのトロフィーを見ながら、
思い出を消すようにココアを一気に飲んだ。
あのトロフィーは部屋に飾っているが、
輝かしい思い出とはお世辞でも言えない。
むしろ、思い出したくない程だ。
本当なら、今すぐにでも
壊すかどこか遠い山に埋めたいところだ。
まぁ、出来ないからこうして
置いてる訳なんだけど…
ふと時計を見ると、その短針は
8を差し、長針は5を差していた。
つまり、今の時刻は8時25分ということ。
会議は9時からなので、
まだ時間がある。
魔法祭当日のサプライズの事でも
考えようかと、自室の椅子に腰掛ける。
その椅子も部屋の雰囲気に合わせて
シンプルな色合いだ。
僕がこんな雰囲気の部屋に
しているのには理由は無い。
ただ、気に入ったからと言う理由。
生徒会に入ったのも、
この部屋に住んでみたいという、
なんとも言えない理由からだ。
「まー…ノリでやったら
当選したって感じだったけど、まさか
こんなに仕事があるなんて
思わなかったな…本当きつい。」
もちろん仕事が全くないなんて
思ってなかったが、
こんなにあるとは予想外だ。
最初の頃は死にかけてたっけ。
「…確か…S級が出たら政府に
報告しなきゃ行けないんだっけ。」
「めんどくさいけど…これ無視したら
もっと面倒いことになるんだよね…」
「はー…会議終わったら作らなきゃ。」
まるでどこかの会社員だな、と僕は思った。
だって『会議』だとか、『報告書』
だったりとか、普通の高校生は使わない
…と思うから。
「…勉強するか」
朝は勉強に向いてるという情報を
数ヶ月前に見てからというもの、
勉強は朝のルーティンの
1部になってきている。
生徒会副会長たるもの、テストで
赤点なんか取ったら馬鹿にされるだろうし、
変なあだ名なんか付いたら
たまったもんじゃない。(本当に)
自室で勉強を進めていると、
スマホから通知音がなった。
見てみると、それはスケジュール
アプリの通知だった。
スケジュール名は『会議』。
通知は予定10分前には
来るようにしてるので、今の時刻は
8時50分だと分かった。
ノートをしまい、部屋の戸締りを全て
確認し、寮の鍵を閉めて僕は
生徒会室へと向かった。
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