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合格。
やっと、やっと……
ここまでの道のりは思ったより長かった。諦めなくてよかった、
「千紗!おめでとう!受かったのね!!!」
「ありがとうございます……本当にありがとうございます……」
涙で前が見えないが美佐都さんが力いっぱい抱きしめてくれてる事は感覚でわかる。
「ねぇ、千紗。私担当してきた子の中で、ここまで夢中になることがなかったの。」
「アイドルはとても過酷よ?養成所の時とは全く違う。だけどそんな千紗の支えになれればいいなって思って…」
「あのね、千紗、私を千紗のマネージャーにしてくれる?」
これからも私の事を支え続けてくれるんだ。美佐都さんは私の恩人だ。答えは決まっている。
「そんなの、いいに決まってますっ!!!」
事務所に入ってから1週間。まだ表に出すことは出来ないと、日々レッスンに励んでいる。そんな中美佐都さんから
「千紗!!!」
「慌てた様子で……どうしました?」
「頼んでいた曲もう出来たって!!!それも、早くメジャーデビューして欲しいから何個も送ってくれたわ!! 」
「ホントですか?!嬉しい、!!」
「あなたの事を大切に思ってくれる人が沢山いるのね」
ふふっと嬉しいそうに笑う美佐都さんを見て私も思わず笑顔になる。
「じゃあ今日からその曲の練習して行くわよ!!」
気合いが入ってるようだ
「頑張ります!!」
デビューできる日はいつだろうか、楽しみで仕方がない。
その他にも、もっともっと有名になる為にSNSも頻繁に投稿するようにしている。いいねも再生数もいつも万以上。デビュー前なのにここまで大ヒットなアイドルは私しかいないだろう。
なんて幸せなんだろう……
「すごっ、もうチケット売り切れ?!」
「千紗ちゃんのデビューライブのチケット7分で完売とか、ありえない!!!すごすぎ!!」
「私買えたー!嬉しすぎて涙でそう。」
「生の千紗ちゃんが見れる〜!!!!」
デビューライブまであと2ヶ月。日々のレッスンを思い入れて、備える。
みんなを幻滅させないように、常に最高で最善のライブをやるんだ!!!!!!!!