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神崎が到着した時にはすでに終わってしまっていた。とりあえず、両手を縛り肩に右手を置いておく。こうでもしないと逃げられそうだ。まぁ逃げられたとしても今ゲマズの4人がいるから大丈夫だろう。
神崎「桐島。もうこんな事やめようぜ。仮にこの方法で帆波ちゃんが助かっても、あの子は喜ばない。」
桐島「かもな。でもいいんだよ。俺があいつに嫌われても、あいつが喜ばなくても、俺はあいつに生きていて欲しいんだよ!!」
自然と力が入っていく桐島。体が震えている。
桐島「そのためだったら何でもしてやる!!」
白上「でも桐島君のその行いで悲しむ人もいるんですよ!!誰にだって桐島君が妹さんを大切に思うように大切に思ってくれる存在がいるんです。」
桐島「そんなのわかってるよ………。でも!!これしか無いんだ!!あいつを助ける方法は!!あいつは元から体が弱かった。ウイルスのせいで余命宣告までされるほど弱まってるんだ!!もうなりふり構ってられないんだよ!!」
桐島はそう叫ぶ。その瞳には涙が浮かんでいた。
桐島「他にあるのかよ………。誰も傷つけずにあいつを助ける方法が………。」
全員が黙ってしまう。ただ一人を除いて。
神崎「ある。」
桐島「本………当………か?」
神崎「ああ。だってウイルスは能力なんだろう?だったら打ち消せる!」
そう言って右手を握りしめた。
病院にて
全身をチューブでつないだ少女がいた。
神崎「いくぞ」
神崎は右手で帆波ちゃんに触れる。瞬間。バキン!!と甲高い音が鳴り響いた。そして、そして、そして!!
帆波「お兄ちゃん?」
桐島が泣いていたのは言うまでも無いだろう。
後日談。
あの後すっかり回復した帆波ちゃんは桐島と一緒に事務所へ。死ぬほど謝った後に帰っていた。
おかゆ「ま、とりあえずは一件落着だね〜。」
のんびりとした調子でおかゆは言う。
白上「ですねー。にしても神崎君の能力ってすごいですね。ウイルスまで打ち消せるだなんて。」
神崎「んー。まあな。………」
ころね「どうしたの?元気ないけど?」
ミオ「疲れちゃったんじゃない?」
まぁ疲れたのもあるが………家族か。神崎の両親はもういないし、兄弟はそもそもいない。神崎は一人だ。……………………………………………。
白上「ということで、行きますよ!! 」
白上に右手をおかゆに左手をつかまれる。
神崎「へ?どこに?」
ミオ「どこってウチの家だよ?」
白上「神崎君元気なさそうですし、ミオの唐揚げでも食べて元気出しましょう!」
どうも物思いにふけていたら勝手に決まっていたらしい。前を歩くゲマズ4人。そうか神崎は一人じゃない。
神崎「………ありがとう。」
そう言って歩き出した。
後書き
桐島編終わり!!日常回を1,2話ほど投稿したらまた、本編です。次回の日常回はラプ様が主役です。それじゃ!