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・学パロ
・kyrt
可笑しい箇所多々あると思われます。
付き合う前のあの感じを書いたつもりです…泣
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rt side
放課後。俺は先生に用務を与えられた。
「じゃあこれ、資料室まで運んどいて」
そう言い目の前に置かれたのは───一体何が入っているのだろう───結構大きめの箱だった。
それもいくつかあった。
───デカいし重そう…これ一人で運べるのかよ。
心の中で文句を言いつつも、俺は日直だし、いちゃもんつけれるような立場は無いため、仕方なく箱をを持ち上げる。
箱はズッシリと重く、指がキリキリと痛む。
「日直だからって、こんなの押し付けんなよっ…」
俺自身、この歳にしては小柄で、体力もあまりない。この重い箱を運ぶのは精一杯だった。
確か、資料室って上の階にあったような。
階段…きついな…。
階段に着く頃には、もう既に、少し息が上がっていた。
「落とすのだけは、勘弁…」
一段一段、慎重に踏み締めて行く。
しかし、そんな苦労も虚しく、突然階段の陰から現れた人影に驚いて、足を踏み外す。
「危ないっ!!」
腕を痛い程力強く掴まれる。
箱も、助けてくれたその人が支えてくれて、なんとか無事だった。
「ご、ごめんありが───、キヨくん…!?」
「大丈夫?」
俺の腕を掴んだまま、キヨくんが心配そうにする。
「あ、大丈夫!ありがとう!」
好きな人に助けられて、嬉しいやら恥ずかしいやらで、目を合わせられなくて顔を背ける。
「重そうだね。大丈夫?手伝おうか?」
「え、いやいいよ、そんなの…」
「…や、手伝うよ」
そう言いながら、キヨくんが俺の持っている箱に手を添える。手がちょっとだけ触れて、ドキッとする。
「え、でも───」
「いいから!レトさんだけじゃ危なっかしいし」
「…じゃあお言葉に甘えて」
その後はキヨくんが手伝ってくれたお陰で、用務はあっという間に終わった。
「日直だからって、あれは押し付け過ぎでしょ」
「ねぇー…」
昇降口に向かう道中。
どうしても、キヨくんの顔を直視できない。
今まで、”好きな人”でも、普通に接していたのに。
なんだか今は、いつも以上に動悸がするし、顔が熱い気がする。
「どうしたのレトさん、顔赤いよ?」
「へっ!?」
いきなりキヨくんの顔が至近距離に近付いて、更に顔が熱くなるのを感じた。
反射的に目を逸らしてしまう。
ちょっと助けてもらっただけなのに、なんでこんなドキドキするんだろう。
「なんで目逸らすの」
「え〜?逸らしてないけどぉ〜?」
「バレバレの嘘つくなよ」
そう笑うキヨくんに、俺も釣られて笑う。
すると、キヨくんの顔色がパァっと明るくなった。
それにもまたドキッとしてしまい、恥ずかしくて顔を両手で覆うように隠す。
キヨくんが何かを言いかけた時───
「あれ、キヨ達まだ残ってたの?」
───背後から声が聞こえ、振り返ると、うっしーとガッチさんの二人が揃って立っていた。
どうやら二人も今から帰る所らしい。
「おぉ、うっしー!ちょうどいいや、一緒に帰ろうぜ!」
「いいの?」
「逆になんでダメなの?」
キヨくんが怪訝そうに当たり前のことを言う。
「いいんなら、いいけど」とうっしーが俺をチラッと見る。
───え、何。まさかバレてる…?
「…レトさんやっぱり顔赤い。何に照れてんの?」
「て、照れてねぇよ!!」
おちょくりだろうが、突然のぶっ込んだ質問が恥ずかしくてキヨくんをバシバシ叩く。
「うっそだぁー」
「本当だとしたら、何に照れてんだよ!」
「んー、俺?」
「…何言ってんだお前、気持ち悪いな」
「辛辣!」
キヨくんのふざけた答えも、図星で少し間が空いた。
照れを誤魔化すために毒を吐いたが、大丈夫かな、と少し心配になる。
───が、楽しそうに笑ってるキヨくんを見て、そんな心配も塵となって消えた。
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gtus sideも書きたいな。
終わり見つかんなくて、変な所で切りました。
あーやっぱ小説って難しいなぁ…🥲