ヘタリア

弟が、独立すると言った。

｢俺から離れたい｣って

そんなの、許可するわけないだろ､､､？

俺のいちばんの弟はいつも俺に頼ってきて、

ひとりじゃなんにもできなくて、

俺のことが大好きだった。

可愛くて、守りがいのある、

そんな弟だった。

　　　　　　　　　 なのに

いつの間にか力をつけて、俺から離れたいだなんて言ってきたんだ。

俺は絶対弟を手放したりなんかしない。

どうせあいつは自立なんかできないんだから。

だからどうしてでも引き止める

どんな手を使ってでも､､､

---

ガチャン

弟の腕に繋がった鎖が音を響かせる

『､､､アーサー。なんだい？これは？』

｢お前が俺から離れたいって言うから､､､

アルフレッド。お前はずっと俺の傍にだけいればいいんだからな？｣

｢もう離れたいなんて言うなよ？

まぁもう離すつもりも無いけどな｣

『なんだよ､､､それ』

弟の顔は少し笑ったように見えたが、よく分からなかった