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おお、これめっちゃ設定がガチだ……!「両親が死ぬと転生」って条件がもう重すぎるし、主人公の「またか」って淡々とした諦め、10回もやってりゃそうなるよなって納得したわ。今世の両親が化け物みたいに強いってのも面白いし、「零」って名前の数字ネタも好き。初めて「ちゃんと守る」って誓うラスト、グッときた🔥 続き気になる!
僕は、所謂『転生者』だ。
と言っても、何度も同じ日を、同じ時間を永遠にやり直し続けるわけじゃない。
転生すれば、全てが変わる。環境も、親も、家族も、名前も。
転生した回数は、既に十回は行っている。
転生しても、前世の記憶は残ったままだ。親の名前や、友達だった人の名前や、担任だった先生の名前や、兄弟たちの名前。
でも、転生する条件は”僕が死ぬこと”じゃない。
“両親が死ぬこと”。
同時か、別々か…どちらにしても、両親が2人とも死ねば僕は転生する。
1人死んでも、2人同時に死んでも、僕が思うのはただ一つだけ。
「またか」
たったそれだけの感情しか抱けなかった。
僕からすれば、もう何十回とやったゲームを一からやり直しているような気分だ。
転生は、彼方から迎えに来ることもあるし、僕から”門”を開くこともある。
その違いは、僕がなんらかの能力を保持しているか。何も持っていなければ、自分で”門”は開けない。
だから、彼方から勝手に”門”がやってくる。
そして、また新しい人生が始まる。
今まで、両親たちは呆気なく死んでしまっていた。お陰で僕は、成人したことが一度もない。いつも若いうちに1人になってしまう。
でも、転生する時に、一つだけ楽しみがある。
それは、僕の名前。僕の名前は、転生して人生が変わっても、一つだけ共通点がある。
それは、『名前に数字が入っていること』。苗字でも、名前でも、いつもどこかに数字が入っていた。
一之瀬、二科、三月、四恩、五十嵐、陸、七瀬、八代、玖実…。
全ての名前に、怖いほど毎回数字がご丁寧に入っている。殆どは苗字に入っていて、名前は珍しい部類に入っているけど。
そんな中で、今世の名前にも無論、数字が入っていた。今世の名前は
“皇零”
零(ゼロ)、なんて面白い数字だ。折角なら1よりも前につけて欲しかった。そんなことを言っても意味なんてないし、心底どうでもいいことだ。
今回転生したときも、また早々に転生しないといけないのかと思ったが、どうやら違うらしい。
今世の両親は、引くほど強い。パパは10歳____外見だけで、実際は22歳____という若さで、空手黒帯という規格外の強さだ。ママもママだ、何ならママの方が強い。1人で世界滅ぼせるんじゃないかってくらい強い。この世界で言う『異能力』を全て保持し、しかも消滅したという異能まで持っている。これだけでも化け物だ。でも、ここからが1番やばい。なんとうちのママは人を生き返らせることができる。だから、ママさえ死ななければ、パパもほぼ永遠に死ぬことはない。2人が死ぬとするなら、老衰か、余程強い敵か…。
2人より強いやつなんてそうそう現れないから、僕は今世で初めて、”門”を開かなくて済むかもしれない。
“門”についてもう一つ、『両親が老衰で死ねば、門を開くことはできず、二度と転生はできない』というものがある。僕は今世に来るまでずっと、そんなことがあるのかと思っていた。人はいずれ、事故、事件、病死などで必ず死ぬ。老衰で死ぬ方がまだ珍しいと言うほどだ。
だからこそ、今世の両親のことは、僕の記憶に深く刻まれるだろう。
「今度こそ…ちゃんと守るから」
「僕の成人した姿…ちゃんと見てよ」
「パパ、ママ」