テラーノベル
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最近、さとみくんがそわそわしてる。あと、なーくんも。どしたの2人とも?なんかあった?
「みんな、ちょっといいか?」
「本当に言うんだね?さとみくん」
「おう、世話になってるみんなには伝えときたくて」
「えぇ~?なになに?さとみくんが改まって」
「失礼だろ、それは莉犬」
「ごめんじゃん。で、何?」
「実は….」
「勿体ぶらずに早く言いや」
「わかってるって。えーっと…..恋人が出来ました。」
「うぇ?え、ええー!?」
「あのさとみに?」
「どのだよ!笑」
「え、あッえぇ~!おめでとう!」
「ありがとな、莉犬」
こい…び…と?え、嘘。いや、嘘なわけはないよね….さとみくん幸せの中心って感じだし
どうしたらいいの?もう恋人には戻れないってこと?それ以前に思い出してもくれないってこと?
「るぅとくん、どうかした?暗い顔して」
「あ、いや…なんでもないよ。ころちゃん」
「おめでとう、さとみくん」
「ありがとな!るぅと」
どうやってなのかは分からないけど、どうにか僕は家に帰ってきた。ドアを閉めた瞬間僕は座り込んだ。
「嘘だ嘘だ!」
「ずっと愛してくれるって、言ったじゃん」
「僕が言えない分も愛を伝えるって、」
「なんで忘れちゃったの…?」
「記憶を無くしても、また僕を選んで欲しかったぁ」
📞ꔛ
なーくんからだった。流石としか言えない。リーダーは僕の崩壊寸前心をどうにか繋ぎ止める。
「….はい」
「るぅちゃん、」
「……なんでこうなっちゃったかな」
「るぅちゃんは悪くない….誰も悪くない」
「そんなことないよ。….僕がもっと事故の前に気持ちを伝えていたら、忘れてなかったかもしれないじゃん。」
「だから、僕が悪い」
「….頑張ったね、るぅちゃん。」
「…..ありがと。あのさ….」
「うん。」
「まだ….頑張っちゃダメかな?」
「ッ….いいと思うよ。…いいよ!俺が許す」
「ありがとう….なーくん」
「るぅちゃんが幸せと思えるまで、思う存分やっちゃって。」
「うん!」
なーくんはとことん僕の味方らしい。さとみくんには悪いけど。
さとみくんから報告を受けて数日
僕はどうにか生きている。
さとみくんの彼女さんは女性で、リハビリの時についてくれていた理学療法士さんらしい。
写真で1度見たけど、絶対に勝てないような美人で、その横のさとみくんはものすごく幸せそうで、彼女さんのことを愛おしそうだった。
なーくんに頑張ると言ったものの、勝ち目なんてないのはわかりきったこと。
「….諦めるしかないのかな…?」
ピーンポーン
僕の思考がマイナスばかりに傾いている時にインターフォンがなった。静かだった部屋に大きな音が響きわたった。
「….はい?ってッ!」
「ごめんなさいね、急に来てしまって」
「どうしたんですか?さとみくんのお母さん」
「いえ…あ、中入ってください」
「ありがとね」
「どうされたんですか?」
#おりきゃら
玲💚🍀 .🌳🩵
2,945
#ご本人様には関係ありません
はるⒸ
373
「るぅとくんにお願いしたことがあって」
「僕に?」
「えぇ。….うちの子と付き合っていた時のことをあの子に思い出させてくれないかしら!」
「ッ!…ご存じだったんですか?付き合ってた事」
「えぇ、今まで会いに来なくてごめんなさい。」
「いえいえ。なにか事情があったんですよね?」
「言い訳にしか聞こえないと思うけど….別れてると思ってたのよ。でも、そうじゃないって気がついて」
「….何をきっかけに気づかれたんですか?」
「マグカップよ。」
「あ、」
「お揃いマグカップ、事故にあう前から買ったことは知っててね。この間、さとみに聞かれたの」
「『これ、誰かとお揃いだと思うんだけど、誰となのか知らない』って」
「それで気がついたわ。恋人としての時間だけ忘れてしまっていることに」
「….そうだったんですね」
「今に彼女さんには申し訳ないけど、あの子はるぅとくんと一緒にいる時の方が幸せそうだったの」
「ッ!」
「だから、あの子の記憶を思い出させてくれないかしら。私も全力で協力するわ」
「…わかりました。でも、ひとつだけわがまま聞いてほしくて」
「なんでも、言ってちょうだい」
「僕の話をたまにでいいので、聞いて貰えませんか?」
「もちろんよ!一緒に頑張りましょ!」
「はい!」
予想外の味方ができました。最強の味方です。
もうちょっとだけ、頑張ってみようと思います。
コメント
1件
読み終えました……!るぅとくんがさとみくんの「恋人ができた」報告を聞くあの場面、胸がぎゅっとなりました。なーくんが電話で「頑張ったね」って言うところ、ああいう優しさって本当に沁みますよね。そこからのさとみくんのお母さんの登場、まさかの展開でドキドキしちゃいました。お揃いのマグカップ、あの小さな物証が大きな希望になるんですね。続きがすごく気になります!