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雨後涙

11 - 【第十章】記憶

♥

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2022年04月08日

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私は以前、自分のことを大切にしてくれた人達を殺した…。



私は、ある干ばつした村で生まれた。母は私を愛し、大切に育ててくれた。私には、物心がついた時から父がいなかった。母に聞くと、「お父さんは、空の上であなたを見守ってるよ……。あなたのことが大切だから…。」と言って私の頭を撫でた。あの時の私は、何故会ったこともないであろう人が、自分を大切に思うのかが分からなかった。しかし、今なら母が何故そう言ったのか分かる……。

彼は最初の犠牲者だったのだ…。

私の呪いは『死の呪い』。それも自分が死ぬ訳ではなく……

自分を愛した者が死ぬ呪い…。

父は自分のせいで死んだ……。あの言葉は、それを私が知ってしまったとき、自分で自分を責めないように…という優しさからだったのだろう。


そして私はこれまでに、2度この屋敷に来たことがある。

一度目は、母と共に突然連れて来られて、母だけ別の部屋に連れて行かれ、戻って来た時は、泣きそうな顔をして、私を抱きしめ、「ごめんね…。」と何度も繰り返していた。

二度目は、母はすごく辛そうな顔で、私を連れてここに来た。その時、何故か数ヶ月前から母のお腹が大きかったのを覚えている。屋敷に着くと、母は私をおいて、別の部屋に行ってしまった。母がいない時の世話は、屋敷の側仕えの人達がしてくれたので、食事などはできていたが、母が別の部屋に行ってから一晩待っても戻って来ないので、心配になり、母が歩いていったところを辿り、母が入ったであろう部屋の襖を開けると、そこには二度と目覚めないであろう眠りについた母がいた。

私はまた、犠牲者を出してしまった…、自分の大切な人は、自分のせいで死んでしまったのだ…。


きっと、この家系図で名前が無いのが、私の母なのではないだろうか。しかし、ここに書かれている子供の名は、私のものではない気がする。何があったのか思い出そうとしても、この後の記憶は、まるで綺麗に抜け落ちてしまっているようで、全く思い出せない。何か手掛かりは無いかと思い、私の記憶にある部分の後を読もうとした瞬間、廊下側に人が立っていた。

「…文字が…読めるのかい……?」

その声には、驚きの色が現れていた。

この作品はいかがでしたか?

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コメント

4

ユーザー

誰なんでしょう?✨(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク 自分を愛した人が亡くなるなんて、悲しい呪いですね、、😭 でも、そんなleiさんの発想がめっちゃすげ〜って感じです(๑°⌓°๑)ホエー←? 次回も楽しみにしてます(๑• ̀ω•́๑)✧

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