「……あ、え? 菊井さん?」
聞くと同時に、イビサがぱくりとマンゴーパンケーキにかぶりつく。
そして俺の手を両手で持つと、小動物よろしくフォークをぺろぺろとなめ始める。
「ええと……もしかしてその子、鈴木さんの彼女?」
「違います!」
「じゃあ、その、デート?」
「違います!」
いや違わないか? いや違う!
「とにかく私、もういくね。ちらっと窓越しに見かけただけだから」
なんだかビミョーな顔をした菊井さんが、立ち去ろうとする素振りを見せる。
俺は男として、人として、察する。
ここでいかせてはいけない。ここでなにもしないのは、おそらくは今後、色んな意味で致命傷になる……と。
思うが先か、なんと俺はとっさに手を伸ばして菊井さんの手をつか******************
**********
***************************
*************************
*****************************
*******************
*************************
*****
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!