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病院の廊下。
午前中の外来がひと段落し、少し静けさを取り戻した□□総合病院の5階。
〇〇は高校を欠席し、持病である喘息の通院のために□□総合病院に来ていた。
季節の変わり目で喘息が少し悪化していて、
今日は吸入薬の追加処方をもらいに来た。
何度も通院しているとはいえ、 消毒などの病院独特な匂いは慣れない。胸の奥がざわつく。
受付を済ませ、エレベーターに向かっていると反対側から白衣を着た男性医師が歩いてきていた。
彼は手元のカルテを見ながら静かに廊下を進んでいた。
〇〇と目が合うと、微笑んで会釈する。
『どうも〜』
〇〇も反射的に、小さく頭を下げる。
彼はそのまま通り過ぎ、再びカルテに目を戻す。
〇〇の頭の中は診察のことでいっぱい。
特に気に留めることもなく、待合室で診察を待つ。
ーーこの時は、まだ自分の人生に深く関わるなんて思いもしなかった。