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🔪舞台:嘘の余熱に包まれた部屋
部屋の空気は静かだった。
インクの匂い、乾いた紙の裂け目、
そして――“殺意”の気配が完全に消えた部屋。
だがユリウスの背中を流れる汗は、止まらなかった。
目の前のミトラは、
白いワンピースの上に、黒いベストを羽織っていた。
首には青いインクが滲んだスカーフ。
その目は、最初と違って“艶を持っていた”。
🔪ミトラの仕上げ
「最後の嘘を、書きましょうか。」
ミトラは口元に微笑を浮かべる。
彼女のペン先が、ゆっくりとノートの端を走る。
『ユリウスは、ミトラを疑わなかった。』
『彼は、優しい観察者だった。』
ユリウスの表情が歪む。
脳が、違和感を“書き換えられて”いく。
🔪スケアリーの実況「言葉のデザートナイフ」
「キターーーーーー!!!!!!!!」
スケアリーは紙の束を抱きしめて転げ回る。
「これよこれ!!!“最後の一文字”ってのはね、
甘すぎて、食べた瞬間に“嘘と真実”の区別が吹っ飛ぶ”やつなの!!!」
「しかも、ナイフが刺さるのは“言葉”じゃない……脳の記憶領域”!!」
「このデザート、
**“証明不能”って名前のミルクムースに、殺意をちょっとだけ添えてるのッ!!!!」」
🔪ユリウス、反撃の兆し
ユリウスは拳を握る。
目が――揺らがない。
「……無理だ。俺には、騙されきれない。」
「君は、俺の夢に出てきた……“犯人の香り”が、まだ残ってる。」
ミトラの手が止まる。
「……じゃあ、最後に本当に“消す”ね。」
🔪スケアリーの震え
スケアリーが、息をのんだ。
まさか――このタイミングで“本当の殺意”が出るとは。
「う、うわ……ッ!?」
「これはただの“嘘の料理”じゃないッ……!!」
「**本物のデザートナイフが振り下ろされる!!!!」」
🔪ミトラの暴走
『ユリウスは死んだ』
『ユリウスは自分で落ちた』
『ユリウスは、犯人だった』
何重にも重ねられた“嘘の斬撃”。
ペンは紙を裂き、言葉は現実を突き刺す。
ユリウスの視界がグラつく――が、
「俺は、“まだ決まってないこと”しか信じない。」
🔪ユリウスの一言で崩れる世界
その言葉が放たれた瞬間、
部屋の文字が**“判定不能”**として崩れ始める。
ミトラの手が止まる。
「……え?」
🔪スケアリーの絶頂コメント
「はい優勝~~~~~!!!!!!」
「ユリウスの反論がッ!!“デザートナイフの柄を折った”!!!!!」
「このラスト、“甘さを拒否した無糖脳”の美味しさよ!!」
「ミトラは……ミトラはさぁ……
**“味が完成する寸前で、火を止められた”スイーツなんだよォオオ!!!!」」
🔪ラスト:ミトラの囁き
崩壊した空間の中、
ミトラはポツリと呟いた。
「でも……ほんとは……
あなたに、“騙されてほしかった”だけだったのに。」
次回 → 第十九話「静寂と腐敗のマリネ」