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“ 演じないと愛してもらえない

少女が出会ったのは_ ”





# 推しの子夢小説注意

# prsk夢小説注意





===


瑞希 / そうじゃん!!?!!


えななん / K、あんまり外でないし…


えななん / 宮女なんて、

奏が行ったら迷子になっちゃう…


瑞希 / ボク達も行こう!


希星 / そうだね、早く行かないと…


えななん / じゃあ宮女の

校門前で待ち合わせね。


2人 / うん / !


私達はセカイから戻り、


宮女の前で待ち合わせを


することになった。



時刻は4時半。


空も紅く染まりはじめて、


それと同時に私の焦りが大きくなって行く。


希星 / 早く、宮女に…! )


無我夢中で走って、バスにも乗らず、


ただ宮女を目指した。



希星 / …着いた、


二十数分後、私は宮女に着いた。


全速力で走ったのに、


自然と息切れはなく、

むしろ落ち着いていた。


/ 希星、?


校舎の方から聞こえてくる、


聞き覚えのある声に私は振り向いた。


希星 / !奏!


奏 / なんで希星が…?


希星 / 奏がここに来る、

って瑞希と絵名に教えて貰って…


希星 / で、宮女で待ち合わせ

ってことになって、今来たの。


奏 / そうだったんだね、


希星 / …ぁ、そうだ!まふゆは、!?


奏 / まだ来てな…



/ そうなんだね、嬉しいなぁ。


奏 / 、!!


希星 / この声…、!


奏 / まふ…


まふゆ / …………………


希星 / っ、!?


あの目、は…


全てを拒絶して、1人でもがいて…


…絶望しきってる目だ。


私達が立ち止まってる間も、


まふゆとその友達は足を止めない。


希星 / 待って、まふゆ!


まふゆ / あ、ごめんね。

ちょっと行ってくる。


友達にまたねと言うと

まふゆはこっちに来て、


まふゆ / …何?


低い声で呟きのようにそう言った。


奏 / まふゆっ、


奏 / 急にどうしたの、?


少し震えている奏の声からは、


少しの恐怖と、疑問、


…あと、” 救う気持ち “ が出ていた。


あれ?


なんで、奏の心の内が


手に取るように分かった?


…今はそんなこと考えてる場合じゃないか。


希星 / 何してたの、急に来なくなって…


希星 / 何って、何?


希星 / こっちは心配し…


まふゆ / 勝手に心配してバカみたい。


希星 / …え、?


奏 / まふゆっ、!



奏siten


前にも、まふゆが

居なくなったことがあった。


その時は、セカイに居て、


瑞希と絵名が説得してくれて、

なんとか戻ってきてくれた。


でも、今回は違う。


雰囲気が違う。


声も、オーラも。


全てが別人みたいで、


OWNの曲のどれよりも暗く、


どんよりとしてた。


でも、あの時私は言った。


「 絶対に救ってみせるから  」


なら、私が今、言えることは…


奏 / 待ってるから。


まふゆ / 、!!!



奏 / 待ってるから。


奏のその言葉は、


帰ろうとしていたまふゆの動きを止めた。


まふゆ / ………………


瑞希 / まふゆ!!


絵名 / 奏!希星!


希星 / 2人とも、!


向かいの道から来る2人の姿を見て、


私は、心のどこかで安心した。


まふゆ / …でも、私は…


まふゆ / やっぱり、見つけられない…、


まふゆ / もう1人増えたところで、

見つけられなかった…


独り言のように呟くまふゆ。


希星 / ねぇ、まふゆっ!


まふゆ / …っ、うるさい、!


奏 / え、


まふゆ / うるさい、うるさいうるさい…!


突然狂ったようにまふゆは


「うるさい」と言いながら、


どこかへ駆けていった。




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