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#鬱展開
Mist-404
1,165
mogyumogyuGemi
646
東京都・新都心
ラルゴが倒れた。
その巨体が地面を揺らし、周囲には静寂が訪れる。
ソウヤは、Transmigratio(人格転移)が解除され、荒い息をついていた。
結衣が駆け寄り、両手をかざす。
Healer(回復)
柔らかな光がソウヤの腕や全身の傷を癒していく。
「無茶しすぎだよ……。」
ソウヤは苦笑した。
「ごめん。」
イレイダはラルゴを見下ろす。
「生きてるな。」
惣一も頷く。
「能力の反動も重なって気絶しただけだ。」
「拘束しよう。」
その瞬間――
ゾクッ。
イレイダの表情が変わる。
「……全員、伏せろッ!!」
襲撃
ドォォォォン!!
一筋の黒い影が、音速を超える速度でラルゴの目前へ落下した。
着地の衝撃だけで道路が陥没し、粉塵が舞い上がる。
煙の中から現れたのは、一人の青年。
白い歯を見せ、不敵に笑う。
「いやぁ~、危ねぇ危ねぇ。」
「ギリギリ間に合ったか。」
ペイン。
ソウヤは身構える。
「お前……!」
ペインは笑顔のまま首を鳴らす。
「ラルゴがやられるなんて予想外だったぜ。」
「ま、回収しに来ただけだけどな。」
殺戮
ペインはゆっくり両拳を握る。
筋肉が軋む音が響く。
strages(殺戮)
能力が発動した瞬間。
アスファルトが足元から砕け始める。
その圧力だけで空気が震えた。
タジが青ざめる。
「第9階級……!」
「身体能力が一気に跳ね上がってる!」
ペインは笑う。
「準備運動くらい付き合えや。」
超高速
消えた。
そう見えた。
「ソウヤ!」
イレイダが叫ぶ。
しかし遅い。
ペインは既にソウヤの眼前。
「I’ll send it to the world in an instant.」
右拳が放たれる。
ソウヤは咄嗟に腕を交差させる。
ドガァァン!!
衝撃で吹き飛ばされ、ビルへ激突。
外壁が砕け散る。
「ぐっ……!」
イレイダ参戦
「相手は私だ。」
イレイダが刀を抜く。
ペインはニヤリと笑う。
「やっと強そうなのが来た。」
一瞬で距離を詰める。
拳と刀。
ガギィィィィン!!
金属音。
イレイダの刀がペインの拳を受け止める。
「素手で……!」
イレイダは驚く。
ペインは笑う。
「俺の身体そのものが武器なんだよ。」
膝蹴り。
回し蹴り。
裏拳。
一秒にも満たない間に十数発の連撃。
イレイダはすべて刀と体術で受け流す。
火花が雨のように散る。
実力
イレイダが間合いを取る。
(速い。)
(ラルゴとは全然違う。)
(こいつは”技術”で戦う。)
ペインは肩を回す。
「やるじゃん。」
「でもさ。」
「まだまだだろ?」
再び踏み込む。
地面が爆ぜる。
屋上
マランは静かに戦いを見ていた。
グランが尋ねる。
「助けに行かないのか。」
「命令があれば。」
「いや。」
グランは静かに笑う。
「見ていろ。」
「ペインがどこまで能研を追い詰めるか。」
マランは無言だった。
しかし視線はソウヤへ向けられている。
(また、あの人格になるのか。)
エピローグ
瓦礫の中。
ソウヤはゆっくり立ち上がる。
拳を握る。
(速い……。)
(今の俺じゃ届かない。)
頭の奥で、あの静かな声が響く。
「立て。」
ソウヤは静かに目を閉じた。
戦場の空気が再び変わり始める。
イレイダはその気配を感じ、口元をわずかに上げる。
「来るか……。」
次の瞬間。
ソウヤの能力が再び動き出す――。
Transmigratio(人格転移)
第59話 完
コメント
1件
第59話「殺戮者」読み終えたよ〜!!ペインの登場シーン、マジでかっこよすぎて鳥肌立った😭💥 素手で刀を受け止める戦闘スタイル、イレイダとの高速バトルがめっちゃ熱い! そして最後のソウヤの人格転移再び…!? 次回が気になりすぎる!! 今回もありがとうございました、n217さん最高です🔥🔥