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天女が4人も居ちゃ悪い?

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天女が4人も居ちゃ悪い?

10 - 生物委員会と図書委員会の段

♥

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2025年03月14日

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【鎌視点】

『と、言うことですので。よろしくお願いしますね。生物委員会と図書委員会の皆さん』

「よろしくお願いしマース」

「このしっぽって本物ですか?」


生物委員会の5年ろ組、竹谷八左ヱ門と図書委員会の不破雷蔵と中在家長次が警戒…一年生がよく遊んでますし、警戒してない……残りは不明……なるほどですね。


「どうなってるんだろ?」

『ミ”ッ!!』


1年は組の三治郎くんにしっぽを強く掴まれた


『あ、あの……しっぽは猫の神経が通っているためとっても敏感なのですよ。猫にとって重要でデリケートな部位なので、むやみに触らないようにしてください。』

「ご、ごめんなさい!」

「え〜売れそうなのに…」

「こんなのが生えてて人間なんですか?」


2年生の能勢久作…特徴は真面目ですねぇ… まぁ、真面目に答えた方がいいですかね


『これは人口で作られてますよ。分かりやすく言えば、戦場で有利にする為だけに生死を問わず、神経を繋ぎ合わせたりして取り付けられましたね。皆さんから見れば元人間の化け猫とでも思ってください。』

「…つける時痛かったですか?」

『はい、それはもうその場で死にたい程に痛かったですよ。頭にも付けられましたし、何より目玉まで移植されましたから。こんな化け物でもひとりの人間として扱ってくれた人達身体の永久四天王や主様達に感謝です……あ、怖いのであればあまり近くに来ない方がよろしいかと思われます。身体はこう見えて戦場で生きるために”本能”のまま人を殺してしまった生物兵器の人形ですので、皆さんをまだ汚したくありませんし。やはり世界は偽りであっても平和が1番ですよね!しかも私なんて人間らしい礼儀正しい殺し合い作法もまともに出来なければスグに猫走ってしまってホントにバカですよね。なんでこの世に来たんだろ…どうせ使えない役たたずなら死んだ方が遺体処理も楽でいいですよねぇ…やはり遺体は自然を壊して生きてしまったため、自然という名の山に返した方がいいですね。今度、純に提案してみますか。少し勉強出来るからってこの世界で役に立つ訳でもないし完全に足でまといですからさっさとくたばった方がいいのは分かるんですよ。でも生命力ゴキブリ並が働いて何故か生き残るので徹夜して何とか死のうとしますけど全然効果がないし…これはもう全身切り刻んで地球温暖化の為に少しでも自然の養分になった方が良いのでは?骨って骨粉になって草木の栄養になりますし。しかも秘書みたいな立ち位置の癖に最弱とは行かずとも弱いし…いやほんとに弱い。なんでこれで気まぐれでのうのうと生きてこれたのか分からないくらい弱い。世界が痛みを知らないと平和にならないのであれば我々は喜んで痛みを与えられるというのに1部の者にばかり痛みを知っていても意味が無い…平等な脅威になることによって得られる平和があるというのに何故この世界は分からない?歴史は繰り返されるならばその原因を知れば繰り返されることもないのに?まだ永久四天王が脅威になったことで私が”完成”させた”偽り”の平和が保たれていたのにも関わらず何故そんな脅威がないと平和にならない?やはり世界、人間は腐ってる。娯楽の為だけに誰かを傷つけ、大切な誰かを失ったことにより恨み、誰かが強いだけで妬み、挙句の果てには自身が死ぬ時だけ命乞いだなんてこんなのは偽りであっても平和ではない。誰かが苦しむことで平和が訪れるだなんて真の平和でもないのに…そもそも平和なんて誰しもがいいながら誰かが苦しむのであればいっそ皆殺しにして楽にした方が良いのでは?いやでも…皆殺しにしたところでその生き残りが我々に牙を向き、我々が死ねばまた歴史が繰り返され、皆殺しになる…あぁもう!これだから情に流されやすく、傲慢で、正義感の強い、人間は!皆、身体と同じように人形のような感情のない生物になれば平和や世界の為になるのに…何故そんな単純なことも分からない?何故過去を恨んだところで死ねば終わるのにそう割り切れない?死は一瞬だ。何故そこまでこだわる?どうせなら皆幸せに死ねばいいものを………すみません、言いすぎました…』


生物委員会と図書委員会がなんとも言えない表情で私の事を見てきた。恐らく、どれだけ私の身体が人間を理解出来ず平和を望みながら利用されたのかが少しずつ分かったらしい。


『世の中は…分からない、知らなくてもいい。そういったことも大切なんですよ。今回は徹夜のせいで少し話しすぎてしまいましたね?皆さんから見れば関係の無い遠い未来の話ですので気にしないでください。私の身も心もあの人にしか従わないので、あの人が死ねといえば死に、生きろといえば生きるまでです。』

「…頭なら撫でてもいいですか?」


三年い組の伊賀崎孫兵、生物で毒持ちが好きな大の蛇好き…


「ちょっ、孫兵…」

『別に構いませんよ。例えその蛇に噛まれてもその系統の毒は食事で慣らされてますので。』

「ジュンコは噛みません。噛まれたとしてもその部位の肉をえぐれば大丈夫です。」

『ジュンコさんですか…うちの純と気が合いそうですね。あの子なら会話もできそうですし』

「おやつ食べます?」

『…アレルギーがあるので遠慮します。』

「あれるぎー?」

『身体が環境の変化によって異常を起こし、くしゃみ、発疹、呼吸困難などの症状を起こしてしまう状態が「アレルギー」といいます。私の場合はカカオ…を食べると…下痢、嘔吐、鼻血、腹痛、痙攣などが起こります。』

「カカオってなんですか?」

『カカオはギリシャ語で「神の食べ物」を意味し、チョコレートやココアの原料です。』

「物知りなんですね!」

『そうですか?』

「はい!あの、図書委員会としてもっと知りたいです!」

「まってよ!生物のことも知りたい!」

『はいはい、順番こで質問を受けますよ。でも武器などは私の専門では無いので三代目に聞いてみてください』

「三代目?」

『はい。それに、生き物の生まれや育て方を知ってる私よりも生き物の言葉を通訳したり、自然のことをもっと知っている初代様の方が面白いと思いますよ?』

「色々な人の意見が知りたいので教えてください!」

『…答えられる範囲ならば何なりと。』

「三代目と初代って??」

『…初代が、純。

二代目が主様。

三代目が303さんです

私は四代目。

諸事情で、こう呼びあってますよ』

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