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#サレ妻
都築七美
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#恋愛
ばたっちゅ
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コメント
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みぅです🤍 第19話、読みました。 ヤマの「無理っすね」の一言、すごくよかった。迷いも笑いもなく、面倒くさそうに言うところが逆にリアルで。あの電話の相手のノリの軽さと、ヤマの静かな拒絶の対比が鮮やかで、読んでるこっちまで「あ、この人、ちゃんと大事にしてくれる人なんだ」って腑に落ちました。 主人公が「なんか安心した」って思う気持ち、すごくわかる。短いエピソードだけど、二人の距離がぐっと縮まった感じがして、胸が温かくなりました。
走っていた車の中で、ヤマのスマホが鳴った。
画面には、バイト先の先輩の名前。
ヤマは大学生だった。
部活を続けながら、一人暮らしの家賃を払うために、夜はキャバクラでボーイのアルバイトをしていた。
私は口だけ動かす。
「大丈夫? シフト?」
ヤマは小さく頷いて、そのまま電話に出た。
運転中だったから、通話はスピーカーのまま。
「もしもし。」
電話の向こうから、楽しそうな声が聞こえる。
『なあ、キャストの女の子がお前のこと好きらしいねん。』
私は少しだけ驚いてヤマを見る。
『二番目でええから付き合ってほしいって。連絡先教えてもええ?』
一瞬だけ、車の中が静かになった。
ヤマは前だけを見たまま、ため息まじりに答えた。
「……無理っすね。」
その一言だけだった。
迷うこともなく。
笑うこともなく。
少し面倒くさそうに言って、そのまま電話を切った。
「ごめんな。」
ヤマが苦笑いする。
「いや、別に。」
そう答えながら、私は窓の外を見た。
なんか安心した。
この人は、ちゃんと断る人なんや。
私のことを大事にしてくれる人なんや。
そう思えた。
私はその日、ヤマを心から信じた。