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るるくらげ
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貴女が好きでした。
きっと私が世界で一番どうしようもなく貴女の存在全てを好いていました。
貴女はこんなの戯れ言だって笑っていてくれたら良いの。
別に信じなくたって良いの。
貴女が言ったんだよ。
「 チャペルで逢おうね。 」って。
だから私は純白のお姫様みたいなデザインのドレスを身に纏って貴女を待っているの。
貴女が望むのなら、似合わないティアラだって付けるし人前でキスだってしてあげる。
貴女は純白で私とは少し違うシンプルで光沢のある布地のドレスを身に纏って、私の横に立つの。
チャペルは綺麗って歓声で溢れるの。
純白の貴女を私以外に見せるのは少し癪だけれど、貴女が涙ぐんで微笑むならそれで良いの。
雫がキラリと光る貴女の瞳の中の私が今までで一番綺麗だったの。
貴女の頬のような色の花弁が舞う季節。
大きな木の下で卒業証書を持って立ち尽くす私の前を、貴女と貴女の好きな人が手を繋いで歩いて行った。
やっと思い知らされる。
全て私の妄想に過ぎない。
全て私の欲望の話に過ぎない。
春が、散っていく。
貴女が去って行く。
妄想が崩れていく。
貴女を好いていいのは彼だけなんでしょう?
私じゃないのね。
そうね、最初から私の一方通行の恋だって知っていたものね。
もし彼とサヨナラする時は、真っ先に私の元に走って来てこう言って。
「 私、やっぱり貴方が良いから
チャペルで逢おうね。 」
これは白に混じる桜色が綺麗な日の虚構。