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僕には夢がある。
それは
別の世界へ行くことだ。
別の世界
その言葉を聞いてから
僕は色々考えていた。
この世界には
時計以外何もいない。
たまに人が此処に落ちてきて
黒い手に連れていかれる。
それ以外のことは
何も起きない。
そういえば…
いつも人間が落ちてくる…
落ちてくる……
………………………
落ちてくる…???
此処は真っ暗で何も見えない。
なのに
何故落ちてくると
僕は思うのだろうか…?
この上に何かあるのだろうか?
死んだ人ばかり
いつも数えていたせいで
そんなことすら
考えたことも無かった…
見に行ってみたいが
僕は鳥のように
翼がなければ
魔法というもの使って
飛べるわけでもない。
僕がずっといる世界なのに
僕は何にも知らないのだと
わかってしまった。
そう思うと
僕の心はキュッとなった。
これが
悲しいと言う感情なのだろうか…
目から水が出てきた…
涙だ…
チクタクチクタクボーンボン
今日も僕は死んだ人を数える
今度人間が此処に落ちてきたら
上に何があるのか
聞いてみようかな…