「あんたなんかいなきゃ良かったのよ!!!💢」
バチンッ!!!ゴッ!!!
鈍い音と共に私は吹き飛ばされる。
ふふ、でもこんなの痛くも痒くもない。だって
「この世は《悪》がいないと《善》は成り立たないから」
私の名前はアナシスタ・ケイリー。漫画やアニメで言う悪役令嬢ってやつね。まあ、そうさせられてるだけだけど。私はチャイリー・チェレントにそうし向けられてこんな最悪な人生を歩んでいるのだ。
私が悪役令嬢であれば、チャイリーは主人公。いわゆる善役。そして私は悪役。
生まれた頃から何故か私は悪役だった。チャイリーは私がした事の無い罪を擦り付け、濡れ衣を被せて来たのだ。幼い頃からいつもそうされ続けた。
なんで濡れ衣をはらさないからって?そんなの無駄だからよ。この世は《善》と《悪》でつくられているのだから。







