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2人は仕事の都合で新婚旅行はまだ行けないみたいだけど、うちの近所に家を建て新しい生活をスタートさせた。
こんなに優しくて可愛いお嫁さんを、家族みんなで大切にしたいと思った。
私……
この年齢になるまで必死に生きてきて、いっぱいいろんなことを経験した。
良いことも悪いことも――
だけど、全て、今のこの時に繋がっていたんだね。
こんな幸せな人生に導いてもらえたことに、私は心から感謝してる。
大切な家族、そして友人達。
私を支えてくれたみんなに心からお礼を言いたい。
一緒に過ごしたあの頃から今までの、全ての時間が私の大切な宝物。
1本の映画になるような物語。
その美しい思い出を、一瞬だって消すことはできない。
『雫……俺は君に恋をした』
『私も……あなたと恋に落ちたい』
夢の中での祐誠さんとの告白シーン。
目覚めたらすぐ隣にあなたがいて……
「どうした? 泣いてる? 怖い夢でもみた?」
「ううん、逆だよ。私、若い頃のあなたに告白される夢を見た。君に……恋をしたって」
「じゃあ、それは正夢だな。俺は、歳を重ねたけど、それでも想いはあの頃と同じだから。今でも毎日、雫に恋してる」
「祐誠さん……私も一緒、あなたに恋してる」
ベッドの中で抱きしめられ、ギュッとする腕の強さにキュンとする。
私の大好きな祐誠さん。
この先、死ぬまで……
あなたと同じ道を、同じ歩幅で歩んでいきたい。
2人なら怖いものなんてないよ。
「好きだよ。世界中でただ1人、雫のことが」
私はまた……
あなたに告白された。
窓を開ければ、春の優しい日差しが入ってくる。
大好きなこの季節。
祐誠さん……
私はあなたに出会えて世界一幸せだよ。
私と恋に落ちてくれて、本当に……ありがとう。