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#探偵
橘靖竜
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うわああああ第504話お疲れ様です!!✨ ユファがラルフに魔法教えるシーン、♡♡♡屋の経験を活かした戦い方ってのがもうエモすぎる…「妖精の施翼」どんな魔法か気になりすぎる😭💕 そしてキーリとレアのシーンで涙腺崩壊しそうになった…「ありがとねぇ」ってレアがキーリの手握るところ、尊すぎて胸がギュッてなったよ…! 二人の距離がじわじわ縮まってる感じがたまらん…次回も楽しみにしてます!!🌸
――戦闘が終わりボロボロになった弟子の顔を見ながら、静かにユファは口を開く。
「いい? どんな相手と戦う時でも一番重要なのは、普段通りの戦い方が出来るという事なのよ。相手が『魔』に長けた魔術師や魔法使いであっても戦い方次第では『金色の目』や『紅い目』といった魔瞳を用いた初歩的な戦闘方法でも、相手の隙をついてこちらの一撃を叩きこむことが出来るわ」
魔族ですらないラルフは『金色の目』や『紅い目』は使えないが、ユファの言いたい事はそう言うではなく、どう立ち回るかという話をしてくれているという事を理解して頷いて見せるのだった。
「貴方は元々殺し屋だったこともあって、相手の急所を冷静に突く事が出来る。魔族であっても相手の命を奪う時は、少し躊躇う奴もいるけど、その点は貴方は問題ない。だからね? まず相手の弱点を見極める目を養い、相手が脆いと思った箇所を瞬時に見極めなさい?」
「成程。分かりました」
殺し屋の時代からその点は修行してきたので、すんなりと頷けるラルフだった。
「貴方は魔法使いではないけれど、貴方の戦い方の利点を活かす為に、一つの魔法を覚えさせようと思う。そもそも私は魔法使いだしね? 闘技場まで時間がどれくらいあるか分からないけれど、私の出来る事で協力できることは、何でもしてあげようと思う」
そういうとユファは、一つの魔法の『発動羅列』を刻み始めていく。
――根源魔法、『妖精の施翼』。
ユファは魔力を待機させた状態。所謂『スタック』状態でレパートの『理』で魔法待機状態で発動させる。
「貴方の殺しの技を活かす為に、この『魔法』を最優先で覚えてもらうわ」
「魔法ですか? しかし私は魔法など覚えた事もありませんよ?」
この世界で魔法を使える人間は『魔法使い』としての修行を何年も続けてきた者達だけであり、魔族のように武器を具現化して戦ったり、魔法を使ったりする人間はほとんどいない。
ラルフもまた例に漏れず『魔法』を使う者は魔法使いだけという概念を抱いているために、自分が果たして魔法を使えるだろうかと不安に思うのであった。
「安心しなさい? 魔力がゼロでもない限りは誰でも魔法は使えるようになるし、私は『魔』の知識に関しては自信がある。それに貴方はもう『青』を会得しているでしょ? 『妖精の施翼』くらいは扱えるようにしてあげる」
師であるユファがそう言うのだから、間違いはないだろうとラルフは頷く。
「ただ、魔法を使うのに必要な『理』だけは、貴方の適正を見てからでないと得意不得意があるからね。まず魔力の使い方から教えるわよ」
「お願いします」
――こうして殺し屋のラルフは、ユファから魔法を教わる事となった。
……
……
……
その頃。キーリはレアを遊びに誘おうと、ラルグの塔のあるラルグの城へと足を踏み入れていた。
「あいつは今『ラルグ』魔国に居るとソフィ様は言ってたけど塔に居るのかな?」
修復されたラルグの塔は以前とは違い、ラルグ魔国の中にあるラルグ城を一度経由して、城の中にある中庭の中央に建てられているために、空から入るでもなければ城の中へ一度は入らねばならなかった。
一体何処に居るのかと城の中をうろうろと探していたキーリは、ラルグの塔がある中庭に生えている木にもたれかかって寝ていたレアを発見するのだった。
「お、いたいた! 何だよ。研鑽の途中で眠っちまったのか?」
レアは『|代替身体《だいたいしんたい》』となっている今でも、復興のための仕事を始める前と仕事が終わった後に必ず自己研鑽を続けている。
それは親代わりであるフルーフに言いつけられた言葉であり、数千年という時間が経った今でも、フルーフの言葉を忘れずに一日も欠かさずに続けていた。
「お前は苦労して苦労して鍛えた、本来の身体を失っても腐らず、毎日修行は続けていたんだな」
キーリはレアの身の上話を思い出して、再び涙が出そうになるのをなんとか堪える。
「お前が本来の身体に戻るまで俺が守ってやるからな?」
そしてソフィにもらった休暇で、レアを遊びに誘おうとしていたキーリだったが、気持ちよさそうに寝ているレアを起こす事は止めて自分も腰を下ろして、レアが少しでも気持ちよく眠る事が出来るようにと自分の膝の上にレアの頭を乗せて、レアの身体を横にさせてやるのだった。
……
……
……
やがて陽だまりの中で静かにキーリも寝息を立て始める。その寝息を聞いたレアは、ゆっくりと閉じていた目を開ける。
「キーリ、もう寝た?」
キーリの規則正しい寝息だけが聞こえてきて、返事が無いことを確認したレアは――。
――ありがとねぇ。
キーリの手を包むように両手で握った後、レアは嬉しそうな声でお礼を言って寝息を立てるキーリの顔をそっと見つめるのだった。
そしてレアは傍に居るキーリの存在に、家族と居るような安心感を覚えて、再び目を瞑るのだった。
……
……
……