そうきたか。
その場合、どうやって弱点を確認すればいいだろう。
そう思ったら。
「ふふふふふ、やはり、そう来たのですね」
未亜さんの口元が、ニヤリという感じで歪む。
悪だくみをしているような、そんな笑みだ。
「やはり川俣先輩に用意して貰って正解だったのです。という事で、最初は私達も含め、全員でこれをやるのです」
そう言って、バッグの中からA4の封筒を出す。
中身を出すと、出てきたのは5人分のテスト用紙だ。
「昨年2月に実施されたテスト、そのままの内容なのです。これをやれば、わからないところが、たちどころにわかるのです」
「凄い、未亜さん、用意いいね」
彩香さんは、素直に褒めている。
一方で、本日指導対象の2人は。
「テストなのですか……」
「厳しいです」
という感じだ。
「テストとは本来、わからない場所が何処か、調べるためのものなのです。そんな訳で私達も含め、全員でこれをやってみるのです。時間は45分。本番と同じように自分1人で考えて、頑張って解くのです。それではスタートなのです」
いきなり始まってしまった。
でも、これはこれで悪くない。
今の僕の実力がわかるから。
実際にやってみると、なかなか良く出来たテストだ。
簡単な正負の計算、文字式の計算から始まって、文章題まで一通り入っている。
計算問題も何気に分数をうまく絡めていたりするし。
ただ内容的には、ちょっと簡単かな。
半分以下の時間で終わらせて、念の為に最初から確認。
なお未亜さんは、早々と終えて寝ている。
そう言えば、見直しは面倒なのでしない主義だと言っていたな。
見直しをすれば、もう少し順位が上がるんじゃないだろうか。
まあそのままでも未亜さんは、充分に上位なのだけれど。
彩香さんも、余裕そうな感じ。
そして美洋さんや亜里砂さんは、苦しんでいる様子。
計算したり、手が止まったり、苦しんだり。
結局僕は3回見直しをして、最後はちょっと寝て、テスト時間終了になった。
解答は1組しか無いので、未亜さんが全部を採点する。
そして。
「面白いくらいに、わかりやすい結果が出たのです」
未亜さんはそう言ってそれぞれの顔を見た後、続ける。
「まず点数なのですが、悠と彩香は満点、私が1問ミスなのです。その辺を考えると、おそらく2~3問ミスまでがA組入りなのです。
そして美洋と亜里砂は、点数は言わないので、自分の結果を良く確認するのです」
「未亜さんは、見直しというのをしないから」
「毎回反省するのですが、これも性格なのです」
自覚はあるらしい。






