そうしてべるは病院に運ばれて行った
「なんで、、、ねぇ、、、なんで、、、べる、、、何か、、、何かもっと私を頼ってよ、、、」
俺が、、、
俺がもっと先のことまで考えられてれば、、、
こんなことには、、、
べるをこんなに追い詰めることなんて、、、なかったのに、、、
ただ俺はその場に立ち尽くすことしか出来なかった。
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「べるさんですが、、、」
「息を引き取りました」
「そんな、、、」
「、、、」
俺は言葉にすら出来なかった。
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【お葬式】
「べるさん、、、私が、、、私があんなに遅刻でしつこく怒ったり、エルフーン許さないbotしてたからいなくなっちゃったんですか、、、?」
「それはべるさんないな」
「うたいさんは薄情だな〜」
「、、、」
やっぱり、、、俺のせいだ、、、
彼女の遺影は付き合っていた時にずっと見せてくれていた花のような笑顔そのものだった
「、、、さんさもさん!」
「あっ、、、凸さん」
「、、、まだくよくよしてんのか?」
「だって、、、べるをこんな目に合わせたのは誰がどう考えたって俺じゃないですか!知らない間に俺がべるさん追い詰めて、、、」
「さもさん一旦落ち着けそれがさもさんの出した結論の1つだろ?」
「それは、、、」
「ならこの結末を受け入れろそして、、、お前はべるちゃんから最期のプレゼントあるだろ?」
プレゼント、、、多分遺書のことだろう、、、
「なら、、、べるちゃんからのプレゼントの約束。果たして上げろよな」
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こうして俺のあまりにも無気力すぎる日々が始まった。
人をいじめていた人は周りに回って自分に帰ってくると言うが、まさにそれだろう。
でもきっとべるはもっと辛かったはず、、、
だからだから、べるさんを追い込んだ俺はここで、終わる資格なんて、、、
けど身体は正直なのか1ミリも動こうとしなかった。
「入るぞ〜ったくさもさんはこういう時に手がかかるんだからよ〜」
「凸さん、、、」
「ご飯ちゃんと食べてんのか?」
「お腹すいてないから食べてない」
「はいはい惣菜買ってきたんだからか食べようぜ?」
「うん」
「ビール飲む?」
「いらない」
正直、まともに食事だって喉を通らなかった。
よく頑張って凸さんに付き合えたと思う
・・・
けどけど自分で自己暗示をし続けても限界なものは限界だった。
「そうだ、、、これなら、、、」
と注文したのだった。
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いや本当はこのまま生きて、罪を償った方がいいのかもしれない。でも、俺も限界まで来ちゃって、、、
「はは、、諦めて死のうって思って、これはどうなんだろう」
ついかわいた笑いが出てしまった。
選んだのは飛び降りでも、首吊りでもなく、睡眠薬の過剰摂取だった
こんな臆病者なのがなんとも言えないがどうでもいいだろう別に。
そうだ、、、
別に最期ぐらい思い出のもの持ってたって、、、
そう思い、お揃いだったキーホルダーを片手に持ち、片方は幾つもの薬を持っていた。
そして、その薬を飲み込む。
この手の自殺はリスクが高いらしいがこの際そんなこと関係ない、、、
なんて思っていると、意識は暗転し、もう何も分からなくなっていた。
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【ななっし〜】
「さもくん元気かな〜?」
「さぁ、、、さもさんとりあえずボールドあげとく?」
「それで元気になったら、何も困らないでしょ、、、凸さん、、、」
と凸さんの一緒にさもさんの家に行った。
「まぁ冗談抜きで今後どうするか、考えないとな。」
「うん。というか凸さんさもくんの家の鍵もってたんだね。」
「まぁ色々あんだよ」
「おじゃまします」
そこには生活しているとは思えないほど、綺麗に整えられた部屋だった。
あれ?女の子なのに部屋汚い私は一体、、、
帰ったら片付けよ、、、
「さもさん!?」
とさも君の部屋の方から凸さんの声が響いたのだった。
・・・
「凸さんどうしたんですか、、?さもくん寝てるだけ、、、なん、、、」
周りにあるもので、察してしまった。
周りにあるものは明らかに薬の入っていたであろう、小瓶。睡眠薬のようだった。
私は目の前がふらついたような感覚がした。
「ななさん、、、?」
と凸さんが声をかける
「なんで、、、なんでさもくんまで、、、べるの後おわないでよ、、、」
「ななさん、、、」
よくべるとさもくんの3人でいた私には、この事実は受け入れ難いものだった、、、
みんなみんな置いて行かないで、、、
けど、けど、受け入れなきゃ、、、
ここで、ここで、私まで死んじゃだめだ、、、
そうして、私の中で、呪いのようにこの言葉がまとわり着いたのだった。
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【???】
「ふーん、、、さもさんまでそっちに行っちゃうのか、、、」と遠くからその状況を見ていた。しかしあちら側がこっちを認識することなんてないだろう。だってそういう風にプログラムしてあるのだから。
あっ私?
私はうたいという名の博麗霊夢だよ。
もう私のことを知ってる輩がいるらしいけど。
その世界では幾つもの「分岐」がおこってるその発端というのが私なのだ。博麗霊夢は概念であり何体も何体もいるまぁ私はそのうちの1つのエラー個体なのだが、、、
だからエラー故自分を応用し、タイムマシン的な物を作れたって訳
けどな〜
もうちょいほかの結末でもおもしろいんだろうなー
そんな見たい要望に駆られまた別の世界の博麗霊夢ことうたいとして足を踏み入れ始めたのだった。