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「私が普通の仕事であんたよりも稼いだら離婚して! それだけじゃない! 土下座して今までのモラハラを謝って!!」
怒りに任せて、そう叫んだのは事実。
けれど史博は、その条件を飲んだわけではなかった。
「寝言は寝て言え」と言い放ち、荒唐無稽な戯言だと相手にしなかったのだ。
それを、このタイミングで持ち出してきた意図は明白だ。
小夜子に頭が上がらないとしても、信秀は一家の主。
そんな信秀が、奈緒を守るために介入してきたのだ。
史博としては内心穏やかではないだろう。
どうしても、阻止する必要があった。
約束とは両者の合意であり契約だ。
だから身内と言えども、安易に足を踏み入れることはできない。
夫婦間で取り交わした約束であれば、家族であっても口出しは憚られる。
「約束したよな! 離婚は俺より稼いでからだって!」
約束はしていない。
けれど別************
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