冬
が来た。
♢今回は俺、菅原孝子の過去について話をしよう。
俺の両親はイカれてた。
俺が帰ってくると殴られ。
たばこで肌を焼かれ。
さされたこともあった刺されたこともあった。
それは8歳の頃から始まった。
理由なんてなく。
ただ。
ストレスが溜まっていたかららしい。
それに一時期とてもひどかった時があった。
俺が家事をやり忘れていたこと。
その部分を実際にお見せしよう。
学校から帰ってくる。
いつものようにドアを開け。
中に入る。
リビングを見た。
荒れていた。
なぜだ。
どうして。
など考える余裕もなく。
殴られた。
菅「お゛ぇ゛ッ、ゲホッゴホッ」
父「遅えよ。」
母「それに。お前。家事やれよ。お前の仕事じゃねえか。今回はたっぷり殴ってやる。 」
終わった。
母の宣言どうり。
バットでも殴られ。
たばこで肌を焼かれ。
痣は見るに堪えない色になっていた。
俺は意識を失った。
でも数時間後に目を覚まし。
重い足で二階に上がった。
こっからはあまり覚えていない。
確かそのまま寝たはずだ。
数カ月後にある出来事が起こった。
でもその両親は捕まった。
でも。
冬。は両親が帰ってくる季節。
あの人達が反省してるとは思えない。
♢影山が部室で泣いていた。
今日は影山が珍しく遅刻のため心配になり部室に来た。
階段を駆けて上がり。
部室のドアを開ける。
この光景が目に映った。
そしてこう思った。
俺より辛くないくせに。
は、?
俺何思ってんだ。
今確かに最低なことを思った。
その日の夜は寝れなく。
夢も見なかった。
だが。
無意識にリスカをしてしまったことはわかっていた。







