耳にした時には、もう喉が震えていた。
我慢することが大人の美徳だと言うなら、私はそんな美徳はいらない。
「やってらんねーよ!」
アルミ製のごみ箱がひっくり返った音と怒声が、突然フロアに響いた。
昼休みの最中、フロアに残っている社員は少ない。
斜め前に座る総一朗とともに、すぐさま音のした方へと視線を向けると、水戸が率いるプロジェクトチームの島に、二人の男性社員が立っていた。
その顔には見覚えがある。
三年前に入社した社員で、研修時には指導をしたこともあった。
しかし、こんな風に感情を露わにするような男性達だっただろうか。
二人は私たちの視線には気づかずに、忌々し気に会話を続ける。
「何でこんな雑用ばっかり……せっかくチームに入ったのに、こんなの新卒と変わんねえじゃねーかッ」
「あーめんどくせえ……てか、指示出すだけ**********
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