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スゥゥ↑控えめに言って神とりま逝ってくるわ
えみさん 頑張ったね
えみさん 悲しいなぁ〜 続きが楽しみです
sha視点
em【俺は必死に夢を叶えようとしてるのにそれすら握りつぶされちゃうとか酷い話やろ?】
血溜まりで出来たえみさんが俺に話しかける
em【後継ぎなんて知らんよそんなんッ…なんでお前らのために勉強しないといけないんや…】
赤黒い顔は眉間にしわを寄せて感情を抑えているように見えた
コイツはきっとえみさんの奥底に隠れていた黒い感情が具現化しているのであろう。漫画とかで言う「もう1人の僕」ってやつか、?
em【自分の思いどうりにいかないだけで怒鳴り散らかしてッ】
em【“いらない”って当たり前のように吐き捨てるんや…】
ポタ…ポタ…
えみさんの腕は血を止めることを知らないようだ。
傷口が開く度に目の前の赤黒いえみさんが大きくなっていった
形も人間の形から鬼に近い存在へと変わってく
em【こんなにでかくなっちまった……気付かぬ内に自分を傷つけてたんやな……】
em【そりゃぁ、いらないなんて何度も言われてたらさ、しんどくもなるよな、腕切るの、、止めらんなくなっちゃうよな…】
em【なぁ、仕方ないよな…これは仕方ないことやろ…?】
そう言って血の鬼は自身を生み出したえみさんの方を見る
その腕の切り傷の正体もなんとなく察しがついてしまった
em【夢も自分もズタボロにされて、生きたいって思えるかッ…?自分の血を見ただけで笑いが混み上がってくるくらいに狂ってしまっても仕方ねぇよなッ……なぁ、なぁッッ??!!】
鬼は自分を説得することに必死になってく
鬼にもう俺の姿は見えてないみたい。
人間である俺に背中を向けている
今なら仕留められる
でも、体は動かなかった
この鬼を撃ってしまったらえみさんまで傷ついてしまいそうな……そんな気がする
そういえば、えみさんと鬼は連動してるんやった
これは、無理ゲーかもしれん
em「こッこれはなんでもないです…!」
俺と目が合ったと思ったら背中に腕を隠しだした
em「そんな、リスカなんてする訳ないじゃないですか…」
em「大丈夫です。お母さんを置いて死んだりしませんよ…」
目は合わなかった
えみさん、嘘 下手くそやな、、
なんて声をかけたらええんかな…何言っても壊れてしまいそう、
em【俺が死ぬのが怖いんじゃなくて、今後の金が無くなるのが怖いだけやろ…】
em「怪我の心配はしてくれないんですね」ボソ
em【せや、ええこと思いついた】
em「なに?」
em【死んじゃおうや】
em「…え、良いの?」
em【ええに決まっとるやろ!!なんなら俺が死んだらあのクソババァ苦しんでくれるで!】
em「確かに…!なんで今まで思いつかなかったんやろ…?なんで死ぬの怖かったんやっけ?」
言葉は弾んでいるのに、顔は表情を失っている。洗脳されてるみたい…まさか、鬼が…?
どーして、さっきまで自分を守ろうとしてた鬼が、急に自分を殺そうとしてるんや…?
まずい、止めないと…!えみさんが、死んでまうッ…
sha「ダメッ…!死んじゃダメや…」
怖い、目の前に死のうとしてる人がいるのが怖すぎる、、
em「あぁ、まだ居たんですか、お母さん」
まだ俺がお母さんに見えてるんか…
なら、お母さんがお前の夢を応援すれば…!
sha「まだ夢叶えてないやろッ!!叶えるために一緒に頑張ろうや!!」
em【夢…?なんの事や?】
鬼は俺の声が聞こえないようにえみさんの耳を塞いでいた
em【やっぱ、邪魔だったんや、夢なんてあるから逃げれなかった】
em【「俺はもう十分頑張った」 】
いつの間にか、えみさんはカッターを自分の首元に近づけていた
em「もうこのカッターもお役御免やね」
ガシッ
em「ッ…そりゃ止めるか…お父さんに怒られちゃうし」
体が先に動いていた。俺は今、えみさんの腕を掴んでいる
sha「包帯巻いてやる」
em「え、」
俺は無理やり血まみれの腕に包帯を巻いた
正直、なんで包帯を巻いてあげているのか分からない。カッターを遠くに投げたり、説得したり、出来ることは沢山あるのに
em「今更、俺に同情したって…」
sha「なぁ、俺結構包帯つけるの上手くなったと思わん? 」
em「何を言って、」
sha「戦う度にえみさん、怪我しちゃってたじゃん、」
em「なんですか、その呼び方…」
sha「俺、1度もえみさんを邪魔だって思ったことないで」
em「!!……」
そっか 俺、えみさんに思い出してもらいたいんだ、
sha「まぁ、なんの警戒もなしに紅が作ったご飯を食べたのはちょっと引いたけどw」
sha「それでも俺らを思って動いたり、ほんのちょっと上手くいかないだけで謝って、」
sha「包帯を巻いてあげたら感謝してくれる」
sha「えみさ
em【やめろ】
そう言うとえみさんの耳を塞いでしまった
em【ぬか喜びさせんといて…】
耳を塞いだ手は小刻みに震えていた
お前も怖いんやな、
そりゃそうだ。夢っていう自分で大きくしていく光を輝かせることすら出来なかったのに、また光らせたいなんて思えない
でもごめん、
sha「生きてて欲しいからやめない!」
俺 自分勝手なんよ、だから えみさん いつもみたいに俺に振り回されてや
ポタ…ポタ…
赤黒い鬼は涙を流していた。それも透き通った人間と同じ色
em【…ありがと】
涙と同じように体が透き通ってく
えみさんの塞がれていた耳は解放されていた
sha「やっぱ俺 えみさんに感謝されるのが一番嬉しいや」
sha「なぁ今度 夢のお手伝いさせてや」
em「ゆめ…?」
sha「そう。えみさんは将来何がしたいの?」
em「………先生……そうだった、私、先生になりたいんです」
その瞬間、周りに広がっていた赤い煙も匂いも強風にあおられたかの様に一瞬にして消えていった
em「ありがとうございます。しゃおさん あなたのおかげで頑張れそうです!」
sha「!!〜〜ッ一緒に頑張ろな!!」
気づけば赤黒い血溜まりは無くなっていて、ツノと包帯だけがえみさんのもとに残っていた
続く
最後まで見て下さりありがとうございます。
今回今までで一番むずかったです。正直分かりにくかったと思うので補足で、
em【】→emが血で作った自分のコピー鬼
この鬼はshaのことがちゃんとshaに見えてます
em「」→em本人。鬼にされてしまった影響で実際にあった過去が見えていて、shaがお母さんに見えてる。自分のコピーemは無意識に作ってしまった。ちゃんと存在は認識している
他に分かんなかったとこあったら教えます!ほんと語彙力欲しい!!!
てことで次回も楽しみに