テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
758
#バイオハザード
#衝撃のラスト
山根利広
300
しらなみ
60
最終章「凡夫と最強」
傲慢は一人で破壊神シヴァを押さえ続けていた。
理想を幾重にも重ね、防御し、反撃し、未来を読み続ける。
それでも押される。
シヴァは圧倒的な破壊の力で理想ごと砕こうとしていた。
シヴァが冷たく言う。
「何故。」
「壊れない。」
傲慢は笑った。
「お前は強い。」
「認めよう。」
「能力だけなら、私たちを遥かに超えている。」
シヴァは無表情のまま攻撃を続ける。
傲慢は剣で受け流しながら言い放った。
「だが。」
「お前は凡夫だ。」
その言葉にシヴァの動きが僅かに止まる。
「……凡夫?」
「ああ。」
「技術がない。」
「経験がない。」
「能力に頼り切っている。」
「だから能力さえ超えれば、多少は楽になる。」
傲慢は苦笑した。
「……もちろん。」
「私たちも十分きついがな。」
シヴァは何も言わず、さらに破壊の力を放つ。
傲慢は全身に傷を増やしながらも笑う。
「だからこそ。」
「戦い方で勝つ。」
その瞬間。
後方から静かな声が響いた。
「……傲慢。」
傲慢は笑みを浮かべる。
「終わったか。」
古流斬はゆっくり目を開く。
刀は曖昧そのものへと変化していた。
周囲の空間すら、その存在を認識できなくなる。
古流斬は静かに言う。
「準備完了。」
傲慢は大きく笑った。
「よし。」
「これで勝負を決める。」
シヴァは本能で危険を察知し、初めて一歩後ろへ下がった。
だが、その一瞬のために。
傲慢は命懸けで時間を稼いでいた。
「行け、古流斬!」
最強の一撃が、ついに放たれようとしていた。
コメント
1件
うわ、第204話、めっちゃ熱かったですね……! 「お前は凡夫だ」って傲慢が言い放つシーン、痺れました。能力だけじゃなく、経験や技術、戦い方で勝つっていう哲学がカッコよすぎる。 古流斬さんの刀が「曖昧そのもの」に変化したところ、世界観の設定がしっかり効いててゾクッとしました。 傲慢が命懸けで時間を稼いで、ようやく放たれる最強の一撃——次が待ち遠しいです!