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一週間後、はじめて鈴子が反省室を出て一番先に向かったのは、純の部屋だった、彼女は病院から帰ってきて、今は自室で療養をしているとクライメイトから聞いた
ノックをして鈴子は純の部屋に入って行った、ベッドに寝ていた純は鈴子を見るなりビクッと怯え、壁に向かって丸まり、鈴子に背中を向けた
彼女の首には真っ白い包帯が巻かれていた、それを見た途端、鈴子は改めて自分のした事に罪悪感で胸が押しつぶされそうになった
恐ろしい・・・もう少しで自分は人殺しになる所だった・・・純が生きていてくれて本当によかった、ハラハラ涙を流して鈴子は純に謝罪した
ヒック・・・
「黒田さん・・・ごめん・・・もう二度としない・・・本当にごめんなさい」
鈴子はただひたすら「ごめん」と謝った、それしか言えなかった、驚いた表情で純は暫く泣く鈴子を見ていたが、やがてベッドからそっと起き上がり、口を開いた
「あの時のあんた・・・あたしを見てなかった・・・」
ヒック・・・「わ・・・私の話・・・聞いてくれる?」
鈴子は泣きじゃくって言った
「うん」
ヒック・・・「あ・・・ありがとう」
純はじっと鈴子を見て言った
「いったい誰を殺そうとしていたの?」
・:.。.・:.。.