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短編「任務終了」
強欲と別れた後。
古流斬は地獄の道を一人歩いていた。
ポケットに手を入れ、軽くため息をつく。
「……あー。」
「やり過ぎたな。」
「昔の感覚で動いちまった。」
古流斬は頭をかく。
「反応すらできてなかったな、あいつ。」
「別に本気じゃなかったんだけど。」
苦笑しながら歩き続ける。
そして、ふと考える。
「それにしても。」
「強欲の様子を見る限り、他の大罪は弱体化してねぇみたいだな。」
「弱くなってるのは傲慢だけか。」
「俺に存在を消された影響か。」
「それとも、『曖昧』に耐えた反動なのか。」
少し考える。
だが、すぐに肩をすくめた。
「……まあ、どうでもいいか。」
「今のあいつらが暴れないなら、それでいい。」
そう呟くと、古流斬は歩く速度を少し速める。
「任務も終わったし。」
「閻魔さんにアイス奢ってもらうか。」
「この前手伝ったし、一個くらいいいだろ。」
数分後。
閻魔の執務室の扉が勢いよく開く。
「閻魔さん。」
「任務終わった。」
閻魔は書類から目を上げる。
「ご苦労。」
古流斬はニヤッと笑った。
「で。」
「約束通り、アイス。」
閻魔は呆れたようにため息をつく。
「約束した覚えはないんだが。」
「細かいこと気にしない。」
「今日は働いたんだから。」
閻魔は苦笑しながら立ち上がる。
「……仕方ない。」
「一つだけだぞ。」
古流斬は少し嬉しそうに笑った。
「やった。」
「じゃあ一番高いやつで。」
「調子に乗るな。」
執務室に、二人の笑い声が響いた。
世界を守る英雄は――
今日も仕事終わりのアイスを、何より楽しみにしていた。
#衝撃のラスト
山根利広
506
#バイオハザード
SOMAMON7A
159
にょーん
250
コメント
1件
読了したわ。おつかれ俺、じゃなくておつかれ古流斬(笑)。地獄歩いてるのに「アイス奢ってもらうか」って思考が完全に常人のそれで笑った。仕事終わりのスイーツ、しかも一番高いやつ狙うところに説得力あるわ。強欲戦後の軽い反省と、閻魔さんとの緩いやり取りの温度差が絶妙で、めっちゃ好きな空気感だった🔥