微かな緊張を残し、どこか仕事に手が付かないような浮つきの中、表面上は平静を装い、プレゼンを終えてから早二日が過ぎた。
いよいよ明日になれば、自分の行方が定まる。
不安と言ってしまえばそれまでだが、それだけとは言えない感情に、確かに安堵の気配を感じながら、通常業務に勤しむ。
判をもらいたい急ぎの書類を持ち、姿の見えない森田部長の行先に当たりをつけて探していると、予約の入っていない会議室に影を見つけた。
一瞬の躊躇いの後、ノックをして室内に入ると、部長にしては珍しく、取り繕うことを忘れたような真剣な表情で、窓際から俺を振り返った。
「失礼ですが、今よろしいですか?」
「もちろん」
まるで、自分が見た顔は錯覚だと言わんばかりに、部長は丁寧に取り繕って頷いた。
差し伸べられた手の平に書類を乗せ、決裁が必要であることを伝える。
すぐに目を通した部長が、さ********
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