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廉がソファーから立ち上がり、自社ブランドの服を纏った優子に視線を這わせていくと、唇に弧を描かせている。


「やはり…………岡崎は、ロイヤルブルーが似合うな」


彼は、目を細めながら向かい合う。


「きっと、横浜の景色に映えるんじゃないか?」


「こんな素敵なセットアップ…………本当に……ありがとう……ございます」


優子が廉に深く一礼すると、彼は笑みを深め、柔らかな眼差しを注いだ。


「さて、まずは昼飯にしよう。さすがに俺も腹が減ってきたよ」


「私もです」


二人は貴重品類を手にして部屋を後にすると、レストランフロアへ足を向けた。




廉が案内したのは、横浜港を見渡せるブッフェレストラン。


白を基調とした明るい店内に、開放的な雰囲気。


全面ガラス張りの窓の向こうには、鮮やかな青空と海の色が映り、大きめのサイズで作られたテーブルと椅子はブルー系で統一されている。


ゆったりと食事を楽しめる店内を見た優子は、唇を綻ばせた。


「素敵なレストランですね……」


「ここは俺も数回来た事があるが、どの料理も美味いんだ」


「恋人とですか? それとも…………私みたいな身体だけ──」


「岡崎。その手の話はやめよう。せっかく二人で楽しんでいるんだ。ちなみに、俺がこのレストランに女性を連れて来たのは初めてだし、それ以外は男同士と来ただけだ。ほら、行くぞ」


廉が優子の言葉を遮り、窓際の席へ向かっていく。


「な〜んだ、残念」


彼女は軽くおどけた後、頬を膨らませると、彼の後を追った。




料理は廉の言う通り、どれも美味しかった。


サラダや魚介類の料理、焼きたてのパンやスイーツなど、カラフルで美味しそうな料理が盛りだくさん。


ドリンク類も豊富で、目移りしてしまいそうになる。


特に、ローストビーフは、口の中で蕩けるほどにお肉が柔らかい。


九十分の時間制限があったものの、食事を楽しむには充分だった。


二人は、食後の口直しに、アイスコーヒーを手にしながら、他愛もないおしゃべりを楽しんでいる。


「そういえば…………岡崎」

暁光の最果てまで向かって

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