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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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「ミスター銀さん、ちょっと落ち着いて。」

「せん、せっ、苦し…ぃ…、」

「銀さん、すまない…。」

すまない先生が謝ると ミスター銀さんが喉も苦しいのか、少し枯れた声でこう言った

「せんせ、は…悪くないから、謝らないで…」

「ッ…、でも…、これは僕の責任だ。」

「俺は、…」

銀さんが何か言いかけたが、それは沈黙となった。

「…銀さん?」

すまない先生がどうしたのかと思い、銀さんの顔を覗いた。

「…zzZ…」

「…お疲れ様、ミスター銀さん。」

その後、すまない先生はミスター銀さんを見守りながら 眠りへとついた。













「うーん…、」

「銀さん!起きて!」

昨日の事もあったのか、いつもはすぐに目覚めるはずの銀さんが珍しく起きなかった

「せん、せい…?」

「銀さん、今日は学校休む?昨日の事もあるし。」

「いや…行きますよ…」

「…またあぁ言う風になっちゃうかもだよ?」

「先生は心配しすぎですよ…」

「…じゃあ、首と足を見せて?」

「え、と…それは…」

銀さんは見せたくないのか、少し否定する様な返事をした。

「じゃあ怪我人は休む!ほら、まだ疲れてるでしょ?」

「ん…」

すまない先生が言った通り、銀さんはすぐに寝た。

「…さて、どうしようかな…」

今日は平日な為、(昨日も平日だったが)すまない先生は学校に行かなければいけないが此処には銀さんが居る為、すまない先生は立ち尽くした。















―  一方、スクールの様子  ―

「すまない先生、もうすぐ授業が終わるってんのに中々来ねぇな…」

ミスターブルーが心配そうに言う。

「おい弟。すまない先生がこのまま来なければ授業がサボれるんだぞ。」

「でも、先生に何かあったら…」

「その心配は要りませんよ。」

ミスターブラックは、すまない先生が来ない事情を知っているかのように言う。

「ミスターブラック、すまない先生は何で来ないんだ?」

ミスターレッドは、少し気になりミスターブラックに聞いた。

「それは、銀さんの面倒を見ているからですよ」

「…は?」

ミスターレッドが呆れた様にツッコミを入れた

「まぁ…もうそろそろ席に着いた方が良いですよ。重症を負いたくなければ、の話ですけど。」

「「はぁ?」」



……ゴゴゴゴゴ……


ドッカーンッッ!!!!



「すまなーい!!みんな、おはよう!!」

そう、さっきの音の正体はすまない先生だったのだ。

「「………普通に入って来いよ!!!」」

ミスターレッドとミスターブルーが、いつものミスター銀さんみたいにツッコミを入れた。


「あ、みんな!僕が遅れた理由と銀さんが居ない理由はミスターブラック君から聞いたかい?」

「はい。」

「…ミスターバナナ、貴方何処で聞いてたんですか?」

「…少し隠れて聞いていた。」













「じゃあ今日はこれで終わり!!解散!!!」


「兄貴―!何か食ってから帰ろうぜ―!」

「お前の奢りか?」

「は?!普通割り勘だろ!!」

「はぁ、仕方ねぇな。」


「さて、私は研究をしなければ…」

「お―い!!ミスターブラック―!!」

「ゲッ…」

「一緒に帰ろうぜ!!!」

「すみませんが、私はこれから用事が…」

「えぇ―……少しくらい良いだろ!!」

「…はぁ…今日だけですよ?」

「やった―!!!」



「さーて、僕は早く銀さんの所に帰らなきゃ!」




「ただいま!銀さん!」

「…zzZ…」

「…さて、僕は風呂にでも入ろうかな。」




「あ、先生!!」

「ミスター銀さん?起きたの?」

「はい、今日休んだので明日は…」

「ダーメ。まだ完全に治ってる訳じゃないから」

「え?」

「じゃあおでこ触るよ?」


ピトッ


銀さんは何ともないと思っているが、体の体温はかなり熱い。


「…結構熱いよ?」

「え、マジっすか…?」

「うん。」

「でも普通な…筈…、」

その時、ミスター銀さんが少しフラついた。

「銀さん!!」

「あ、れ…?何で、すまない先生…?」

「…銀さん、今日はもう寝よっか。」

「でも明日、になれ…ば…」

「…すまない。」

すまない先生は、ミスター銀さんを落ち着かせる様に寝かせた。



そして、また事件が起こったのは、


明日の夜だった。

優しい光と暗い光

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コメント

1

ユーザー

尊い、、、、そして続きが気になる、、、、、

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