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「……んっ!?」
──ホテルに着いて部屋のドアを閉めるなり、不意打ちで口づけられた。
「ふうっ……ちょ、ちょっと、待ってってば!」
目を閉じる余裕もなく唇が奪われてしまい、思わず彼の胸を両手で押し返す。
「待たない。言っただろ? ホテルに帰ったら、覚えておけとも覚悟しておけとも」
「言ってたけど……っ」
両手を突っ張って彼の胸をなんとか押し戻そうとするけれど、抵抗もできないくらいにキスは深く激しくなって、
息も継げないまま、部屋の奥へ追い詰められ、ベッドの縁に膝裏が当たったかと思うと、あっという間に身体が押し倒されてしまった──。
「ねっ……ちょっと待ってって! だってシャワーもまだ……。外暑かったのに……!」
いきなりで心の準備もできてないし、せめてシャワーでワンクッションぐらい置かせてほしいとも思う。
けれど──、
「……黙れ」
低くひと声が浴びせられ、薄手のワンピースに手が掛けられる。
「や……んっ、待って! 汗気になるから、だから……っ」
彼の荒っぽい強引さに、ベッドの上でじたばたと足掻くも、
「どうせまた汗かくんだから、いっしょだろうが。黙って、抱かせろ」
身体の重みでのし掛かられて、首元に結んでいるワンピのリボンが解かれると、そのまま引き剥がすようにして、あっという間に下着姿に剥かれてしまった。
「……脱いでみろよ」
「……えっ?」
「俺に、おあずけなんてさせたんだ。そこからは、おまえが自分で脱いでみろ」
「……そ、そんなの……」
私の身体を挟むようにシーツに突かれた両手と、射抜くような熱い眼差しに囚われ、逃れようのない命令口調で迫られて、どうしようもないくらいに胸が高ぶってくるのを抑えられなかった……。
#さとみくん
みく
12
璃音
50
はるあ
4,013
コメント
1件
ハワイ編、いいですね。ホテルに着くなりの急展開に、こちらまで息を呑みました。特に「どうせまた汗かくんだから、いっしょだろうが」の台詞が、彼の強引で理屈っぽい愛情表現が滲んでいて印象的。ヒロインの「汗気になる」という現実的な心配も可愛らしく、二人の温度差が逆に熱を帯びている感じがしました。あと、「おあずけさせた」という言葉から、前の場面を想起させるのも上手い。続き、楽しみにしています。