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頬に何度目かの衝撃があって、ようやく彼は目を覚ました。
見知らぬ天井、見知らぬ部屋――そして、職場の先輩。
神崎
彼こと神崎に馬乗りになって、まだ頬を叩かんばかりの勢いの男の名前は武永(たけなが)という。
武永
武永
そう言うと、武永は神崎から離れる。
まだ痛む頬をさすりつつ、ゆっくりと立ち上がる神崎。
神崎
武永
武永
神崎
武永
武永は神崎の上司ではないが、歳が随分と離れているため、はたから見れば上司と部下のように見えることだろう。
そんな2人は一応現役の刑事だった。
もっとも、神崎のほうはしばらく休職をしており、ようやく復帰したばかりだった。
――休職の理由は口が裂けても言えないし、神崎自身も心当たりがないのだが、どうやら精神的に病んでしまって休職にいたったようだ。
もっとも刑事が精神を病んで――なんて言い出すと、色々と問題があるため、表向きは家庭の事情での休職……ということにしたらしい。
なぜ、神崎本人が断言できないのかと言うと――。
武永
冗談っぽく武永は言うが、しかし神崎からしたら冗談ではない。
選択的健忘症――全てを忘れてしまったわけではないが、一部の記憶を喪失している状況。
今の神崎がまさしくそれだった。
神崎
もちろん、それを表沙汰にしたら復職は難しい。
信頼できる武永にだけは症状を話していたが、それを隠して神崎は復職したのだった。
武永
武永はそう言うと辺りを見回す。
武永
神崎
武永
武永
武永
武永
言われるがままに窓に歩み寄る。
神崎
窓の外には高層ビル群が見えた。
ゾッとするほど地面が遠い。
都心部にある高層ビルの一角――そのような印象があった。
武永
神崎
武永
武永
武永
神崎
ロッカーの中には保存のきくような食糧と、ペットボトルに入った水が入っていた。
お互いの前で簡易トイレを使用するのは、少しばかり抵抗があるのだが、とりあえずしばらく生きてはいけるようだ。
武永
武永
武永
武永
武永
神崎
武永
武永
ポケットを探ると武永は溜め息をひとつ。
武永
ふと、その時のことだった。
無造作に部屋の中央に置かれたそれが動き出したのは――。
神崎
武永
武永
武永
武永
神崎
武永
武永
武永と一緒に画面を覗き込んでみる。
そこには、真っ青な画面に白いテロップが浮かび上がっていた。
【視聴者の武永様、神崎様、番組開始までしばらくお待ちください】
武永
神崎
2人が見守る最中、画面がブラックアウトして……。
番組らしきものが始まった。