燎煉地方・菓子屋
読者さん
初めて入る店というのは些か有機がいるものだ
しかし……その勇気は今や己の心の中
迷うことなかれ
読者さん
読者さん
読者さん
読者さん
無心で扉を開ける
智美から放たれる重圧のオーラを攻略するに比べれば
こんなもの……屁でもない
店員
読者さん
あくまで自然に振る舞うのだ
オドオドするから挙動不審に見えるのであって……
そう……平常心
読者さん
読者さん
ショーウインドーにはとんでもないほどの種類のケーキが
おすすめのチョコケーキを見つけるだけでも時間はかかるだろう
ならば聞いてしまえ
店員
店員
読者さん
読者さん
読者さん
読者さん
正直完売なのは予想してなかった
予定のプランが大幅に変更となるのは少し手厳しい
だが思考は柔軟にならなくては
店員
店員
読者さん
ならば真っ先に目に入ったこのケーキを選んでしまおう
モタモタしてる暇はない
賢くスマートに
読者さん
読者さん
読者さん
読者さん
読者さん
読者さん
言ってやった
いやぁ……思い切りすぎた
だがこれは爽快
店員
店員
読者さん
店員
自分は無敵
自分は最強
そう思えばこんなにも大胆に買い物もできるのだ!!
読者さん
読者さん
読者さん
読者さん
イートインのコーナーがフッと目に入った
別に見たくてみたわけじゃないが
なんとなくなのだ
読者さん
智美
読者さん
智美
読者さん
読者さん
智美
智美
智美
智美
読者さん
読者さん
すると服を掴まれた
少し睨まれたかのようにも思える鋭い目つきにも感じられるが
その本心はどこか何かを求めてる
智美
読者さん
智美
智美
智美
智美
読者さん
智美
智美
店員
店員
読者さん
智美
彼女はお金を払うと自分の手を引っ張って席まで誘導する
既に席には大量のケーキが置かれている
その量は圧巻だが……燎煉の人の食欲ならば何ら不思議ではなさそうだが
読者さん
読者さん
智美
読者さん
智美
智美
読者さん
智美
智美
智美
智美
読者さん
読者さん
甘美な時間が始まる
胃袋もなんだかんだ言っては隙間をあけ
いずれくるであろう甘味を今か今かと待ち焦がれる