めめあべ その後の物語

翔太side

「話があるから今日のリハーサルが 終わったらご飯行かない？」

あべちゃんからのメールに

家で1人大声を出して驚く

あべちゃんから誘われることなんて 滅多にないから

嬉しさと

それと同時になんの事なのか 怖くなる

もしも目黒と付き合うことに なってたとして

それの相談事とかだったら

あべちゃんの前で笑顔では いられなくなる

心配事が沢山ありながら

俺の手は無意識に動いていて

気づいたら「分かった」

と返信していた

あべちゃんからメールが 送られてきたのは10分前に 送られてきてて

送られてきてすぐ見たけど

「分かった」

の一言に10分も かけてしまった

俺が送った後も 既読がつく様子もなく

今日の仕事は午後からだから

送って寝たのかもしれない

既読をひたすら待つのも 女々しいから

俺はスマホをソファに投げ

仕事の準備をはじめた

あれからリハーサルの時間まで あべちゃんから返事が来ることも無く

少し早めに事務所についてしまった

あべちゃんが来るのを

少しだけ楽しみに待ちながら

時間が過ぎるのを待った

ふっかを先頭に続々とメンバーが集まる

でも、いつも早めに来てるあべちゃんの 姿は一向に見えなくて

心配になる

さすが目黒

お前の頭の中はあべちゃんしか 居ないのかよ

目黒がそう言った瞬間に 楽屋の空気が一気に凍る

ﾌﾟﾙﾙﾙ📞

ﾌﾟﾙﾙﾙ📞

あべちゃんのことを聞いても 一切口を開こうとしない その後輩くんに

イライラしだして

大きな声で怒鳴りつける

その時裏であべの声がした

ﾌﾟｰﾌﾟｰﾌﾟｰ

電話が切れて楽屋は物音ひとつ しなくなった

俺がそう怒鳴ると みんなが少しびっくりした

そう言って俺は走り出した

どこかは調べればすぐわかる

待っててあべちゃん

今すぐ助けに行くから

ﾌﾟｰﾌﾟｰ

目黒side

しょっぴーが走っていったあと

みんなどうしたらいいか分からず

呆然としていた

うん

大丈夫だ

こないだの事があって

あべちゃんに何かあったらって みんな怖かったんだろうな

だから、自分たちで判断 することが出来なかった

でも、なんのために俺たちがいるのか

8人もいるなら あべちゃんをみんなで守ることができる

みんなで協力すれば

大丈夫

間に合う

あべちゃんを

守れる