あれから凛久君は私がもう一回寝ていても保健室に残っていたみたいで
だいぶ頭も落ち着いて帰ろうとしても、送っていくとか言ってきたり
もちろん家まで来られたら色々大変なことになりそうだから全力でお断りして
凛久君の積極さには本当に驚いて、相手にしていると少し疲れる
電車に乗ってやっとの思いで帰ってこれたのは7時過ぎ
玄関のドアを開けて自分の部屋へ
部屋の前に立って一瞬めまいがしてドアノブをつかんでいると、急にドアが開いてしゅう君が出てきた
絵麻
確か放課後はデートじゃなかったの?
なんてことを考えていると、何も言わずつまらなさそうな顔をしながら私の腕をひいて
柊人
柊人
耳元で聞こえるしゅう君の声で自然と落ち着いている自分がいる
絵麻
そのまま私を抱きしめたまま離してくれない
しばらく何も言わず動かないでいるとしゅう君の肩が一瞬ぴくっと動いた
柊人
絵麻
一言とても低く冷たい声でボソッと行ったみたいでうまく聞き取れなかったから聞き返そうとしたけど
しゅう君がこんな低い声を出すことなんてないから私の気のせい?
柊人
絵麻
家にいるときはゆったりとしたワンピースが楽だからこれでいいかなんて思い、それに着替えてしゅう君を呼ぶ
さっき少しだけ機嫌が悪そうだったのは何だったんだろう
絵麻
ドアを開けた瞬間またぎゅっと抱き着かれる
柊人
絵麻
柊人
確かにしゅう君の言う通りこんなに遅く帰ることは久しぶりだったけど
絵麻
絵麻
柊人
絵麻
確かにあそこでいいって私は言ったけど逆にわたしが止める権利なんてない
絵麻
柊人
冷たくあっさりと言って私から離れるしゅう君
それと同時に自分が具合悪いことに気が付いてまたふらつく
絵麻
柊人
絵麻
柊人
絵麻
また小さくつぶやくから聞き返したけど
柊人
と、軽くスルーされてしまった
絵麻
柊人
絵麻
絵麻
柊人
絵麻
絵麻
柊人
私だってばかじゃないからしゅう君が言っていることが、ただならぬことじゃないのくらいわかっている
絵麻
柊人
柊人
こうなったら何言っても無駄なのはよくわかっているから無視して、キッチンにむかう
絵麻
柊人
絵麻
言葉通り私にぴったりくっついてるしゅう君
明らかに様子がおかしい
もともとこんな私をからかうようなことはよく言うけど
今日はそれにあまさがさらに増している気がする
絵麻
キッチンに立って野菜やお肉を切っている私から離れようとしないしゅう君
柊人
そんなこと言われても
好きな人がこんなに近くにいて気にならないわけないじゃん
お腹のあたりにしゅう君の手がしっかり回っていて身動きが取れないし、とにかく集中できない
柊人
絵麻
柊人
しゅう君の大きな手が私のお腹をさする
絵麻
絵麻
スキンシップってものにも限度がある
柊人
絵麻
こんなこと言っているけどほんとは恥ずかしくて耐えられないから
そんなこんなでしゅう君を無理やりキッチンから追い出してご飯を作り終えた
時間が過ぎるのはあっという間で今は10時を回っていた
柊人
絵麻
柊人
なんてとんでもないことを言い出すから最後まで気が抜けない
絵麻
柊人
絵麻
あのころとはわけが違う。私たちだって成長してる
柊人
絵麻
柊人
絵麻
絵麻
私の身体をひょいっと抱っこして抵抗してもおろしてもらえず
あっという間に私の部屋にベットに体を倒された
絵麻
絵麻
柊人
柊人
なんて言いながら私の背中をなぞる
絵麻
柊人
柊人
なんていうものだからしゅう君の方を見るとしゅう君は余裕がなさそうに顔をゆがめていた
コメント
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いつも素敵な作品ありがとうございます✨