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コメント
6件
え，シュークリームで胸キュンさせるとか天才ですか（？） せみせみ服装直したらモテる！！(
英太君イケメン🫶🏻️ 私だったらクリーム出すどころかもう原型なんて無くしてこねてますね はい😝
瀬見英太.
こんな甘酸っぱいやり取りを最後にしたのはいつだったか
もちろん今だって彼のことは大好きだけど、お互いそういうことは口にしないタイプだから甘い言葉なんてほとんど出てこない
言わなくたってちゃんと分かってる
と思いつつも、最近はちょっとだけ不安になってきたかもしれない
テレビを眺める私の隣ではスマホを弄っている彼がいて、リラックスはできるけど刺激はないっていうか…
"つまんない女"って言われて捨てられちゃったらどうしよう
今更そんなこと言われたって私に彼をドキドキさせる技術なんてない
私のことしか見えなくなって、私のことしか考えられなくなったらいいのに
なんて変な願望までが出てくる
ちょっと引いてみようか
男の人の影をちらつかせたり急にイメチェンしてみたり
いや、ダメだ
やっぱり私にはできない
それで本当に離れていっちゃったら生きていけない
そろそろ鋭い彼のことだ
一瞬でバレて揶揄われたり、最悪の場合やり返されて私が泣くことになるかもしれない
瀬見英太.
あの時期が恋人というよりも家族みたいになれて嬉しくて、自分を取り繕うのもやめたし、一緒にいるのが当たり前になったんだと思う
それの代わりに胸きゅんが犠牲になったという訳か
私はこのままで十分幸せだからいい
モテモテの彼が物足りなくなってどこかへ流れて行ってしまわないか思い悩んで止まらない
瀬見英太.
瀬見英太.
冷蔵庫に取りに行く彼にお礼を言って、その間に紅茶を淹れテーブルを拭く
そこに彼がシュークリームが入った箱をテーブルへ運んできた
瀬見英太.
せっかく買ってきたシュークリームは2つとも中のクリームが飛び出して恋しそうに潰れていた
瀬見英太.
瀬見英太.
瀬見英太.
瀬見英太.
瀬見英太.
面白い？こんなぐちゃぐちゃになってるのに？
既にシュークリームを手に取って悪戦苦闘している彼を見る
こんな時、理想の彼女だったら
可愛くごめんねと言って新しいのを買ってきて彼に慰めてもらって笑顔を取り戻して…
瀬見英太.
瀬見英太.
隣に彼がいることを当然だと思っている私
そして目の前には、隣に私がいることを当然と思ってくれてる人がいる
格好つけもせず包装についたクリームを舐めて
これでいいんだ
これがいいんだ_________
fin.
ずんき
ずんき
ずんき
ずんき
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