りうらが亡くなった翌日

誰もかもが何すれば良いか分からなくて

ずっと静かになっている

誰もテンション上げようって気持ちはないだろうし

そんなことした時点で誰かが同意する訳がない

あと第一に心配しないといけないのは

ないこだろう

りうらが亡くなって部屋から一切出てない

みんなないこが一番りうらの事を気にかかけて

愛してたことを知ってるから

この数日はそっとしてやろうって決めた

本当はそんな事したらもっと心配なんだけど

多分今日が一番大変だろうな…

しょにだがずっと話してる

一言一言出すたびに

目に涙が溢れている

だけどしょにだは強がりだから

絶対に泣かない

そうやって威張らなくて良いのに…

りうらは今見ているのかな

見ていたら少しだけ感謝したい

りうらのおかげで出る勇気があったんだろう

ずっと引きこもっていちゃダメだって

りうらは最後の手紙に書いてあった

『自殺はしないでね』

俺はそんな事はしない

した時点でりうらに嫌われてしまう

死んだ後に永遠と過ごすりうらに嫌われたくない

それなら…

死ぬって考えたくない

もういやだけどさ

辛いし苦しい

7時の朝の日差しが俺を照らす

俺はそんな眩しいものよりりうらの笑顔が見たい

花火よりも…満月よりも…太陽よりも…

眩しい本当の笑顔が見たい

なんて願いは神様が答えてくれるのだろうか…

けど神様が答えなくても

いつかは見てみたい…な…

綺麗なりうらの笑顔が俺の頭を通る

本当は生でみたいのに……

なんだか少し光が…

ここはビルが多いから暗いはずなのに…

光もないはず

ﾋﾟｰﾋﾟｰ

目の前には大型トラック

この方向だから俺を向かってるんだろう……

やだ…俺まだ…

なのに…

どうやって歩くんだっけ…

もう目の前なのに

もう動いても…助からないのに…

もう…いいや

けど俺は信じれなかった

この人生で最後に見る光が

ｷｷｯｰ

俺を殺す光だなんだって