凪咲
『皆さん、こんばんは〜』
凪咲
『来てくれてありがと〜』
俺の名前は綾野凪咲。 現在19歳。 配信者『凪』として活動をしている
リスナー1
『凪くんこんばんは!』
リスナー2
『こんばんは〜』
リスナー3
『わこつです!』
凪咲
『わこつとスパチャありがとね』
凪咲
『今日はね__』
そんな俺には、『秘密』がある。 リスナーは知らない。 俺と幼馴染の、 2人だけの秘密。
それは…
体が弱いこと
凪咲
『じゃあ、今日はこの辺で』
凪咲
『お疲れ様でした〜またね〜』
『オフライン』
凪咲
はぁ〜…
コンコン
凪咲
…凌?
ガチャ
凌介
せーかい。お疲れ様、凪
凪咲
ん、ありがと
入ってきたのは、幼馴染の木寅凌介。 俺と同い年で、医師を目指す大学生。 そして、俺の秘密を知る唯一の人物。
凪咲
…あ、あまい匂い…ホットミルク?
凌介
そうだよ。疲れただろうと思ってね
凪咲
あは、流石凌。
何でもお見通しだね
何でもお見通しだね
凌介
まぁね。はい、どーぞ
軽く言葉を交わして、 カップを受け取る。
凌介
火傷に気を付けてね
凪咲
はぁい
凪咲
…ん、美味しい
凌介
良かった。
今はしんどくない?
今はしんどくない?
凪咲
うん、大丈夫。しんどくないよ
凌介
そっか。今日は早く寝なよ?
凪咲
分かってるよ
凌介
よし、良い子。
じゃあ俺は戻るな
じゃあ俺は戻るな
凪咲
ん、了解
凪咲
おやすみ、凌
凌介
おやすみ、凪