テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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我々怪異研究部!!

第8話 - 始まり

863

2024年09月09日

#司類

#冬彰

#感動

#ほのぼの

#ホラー

あかまる🍓🐾໊

司

夜の学校に忍び込んですみませんでした！

類

すみませんでした〜

彰人

さーせんした

先生

…天馬はともかく、お前ら二人は謝る気無いだろ

類

嫌だな、ありますよ。

彰人

そーっすよ。めちゃくちゃ反省してます。

司

そうですよ先生！

先生

じゃ、今後忍び込む予定は？

司

あります！

先生

あるんかい

類

ﾌﾌｯw

先生

俺も正直怒るの疲れてきたんだが…一応校則違反だからな。形だけでも指導しないといけないんだ。

彰人

大変っすね

先生

他人事みたいに言うな。お前らのせいだぞ。

先生

しかし、毎回戸締りはしてるはずなのに、どうやって忍び込んでるんだ？

司

それは企業秘密です！！

先生

企業秘密か…

先生

じゃ、とりあえず反省文2枚な。書けたら持ってきなさい。

類

は〜い。

怪異研究部部室

司

この反省文もな、去年は10枚だったんだ。

彰人

え、多っ

司

ああ。だが最近は先生も疲れてるのか、とうとう2枚になってしまったな。

類

先生可哀想

司

ああ、申し訳ないな…って、類！オレにちょっかいかけるな！

類

え〜、だって暇なんだもん〜

司

お前反省文は…って、終わってるし…！

彰人

類センパイいっつも早いっすよね。

類

ふふ、反省文に関しては慣れっこだからね。

司

むむ…オレも慣れてるはずなんだが…

冬弥

あの…これ、毎回書かされるんですか？

司

ああ。あ、冬弥は体験だから不問だぞ。

冬弥

反省文…

彰人

お前絶対書いたことないだろ。

冬弥

無いな。母さんが聞いたら泣きそうだ。

類

優等生だねぇ

司

オレも一応優等生枠だろ

彰人

は？どこがっすか？

司

いや、類や彰人と比べたらオレが1番真面目で優等生だろ？

類

ん〜、まぁ彰人くんはピアスもしてるしメッシュも入れてるしね〜

彰人

それ特大ブーメランですけど

類

ふふ、まぁ容姿に関しては真面目ではないかな。

司

オレは学級委員も務めるほどなんだぞ！先生の信頼も厚いはずだ！

彰人

そんな奴は反省文書かされねーよ

冬弥

(この人たち大丈夫だろうか…)

冬弥

(東雲に近付きたくて体験入部してるけど…東雲はともかく、他の先輩も不良っぽい…)

冬弥

(優しいし良い人だとは思うが…)

司

そうだ、冬弥！昨日の怪異についてのレポートを頼めないだろうか？

冬弥

えっ？俺が…ですか？

司

ああ。本当はオレや類が書くべきなんだが、実際会ったのは冬弥だけだからな。

司

オレの書き方を真似してくれたらいい。頼めるだろうか？

冬弥

は…はい、分かりました。書いてみます。

司

本当か！ありがとう！！

冬弥

φ(．．)ｶｷｶｷ

類

おお〜、青柳くん字綺麗だね。

冬弥

えっ、そうですか？ありがとうございます。

彰人

てか青柳左利きなんだ。なんかカッケーな。

冬弥

そ、そうか？

司

彰人とオレは右利きだが…そういえば、類はどっちなんだ？

類

ん？両利きだよ。

彰人

うっわ、カッケー

類

ふふ、ありがとう。だけど二人ともまずは反省文を完成させて欲しいかな。

彰人

あっ、はい

司

すぐやります…

司

ふぅ、なんとか提出し終わったな。

彰人

あー、疲れた〜〜

類

先生も疲れてそうだったねぇ

司

うむ。そろそろ反省文1枚になるかもしれんぞ。

彰人

先生が気の毒っすね

冬弥

あの、レポート書き終わりました。

司

おお！！ありがとう！

司

…丁寧だな！とても見やすくまとめられてる。

司

さて、折角だし全員で新聞部まで届けに行くか？

彰人

新聞部に？

司

ああ。校内新聞ってあるだろ？レポート持っていったら、それに記事を載せてくれるんだ。

彰人

えー、すご。

司

これで全校生徒に怪異を布教するんだ！

類

お〜

新聞部部室

司

失礼します！

メイコ

あら、いらっしゃい！

類

こんにちは〜

メイコ

わ〜！類くん久しぶり！元気そうで良かったわ！

メイコ

あらっ、その子達はもしかして…

司

ふっふっふ！新入生部員です！

彰人

ども、一年の東雲彰人です。

メイコ

新入部員！！やったじゃない！

メイコ

これで正式に存続決定ね！

司

そうなんです！なので、これからもよろしくお願いします！

メイコ

ええ！よろしくね！♪

メイコ

ねぇ、そっちの子も新入部員なの？

司

あっ、いや、体験入部中なんです。

冬弥

初めまして、一年の青柳冬弥です。

メイコ

ふふっ、そうなのね。

メイコ

私はメイコ、新聞部の部長よ。二人ともよろしくね。

彰人

よろしくお願いします。

司

メイコさん、これレポートです。

メイコ

わ〜！ありがとう！

メイコ

読んでいい？！

司

もちろん！

メイコ

………………

メイコ

『音楽室の歌姫』…いいわね！素敵な記事が書けそうだわ！

メイコ

ふふっ、次の校内新聞も楽しみにしててね！

司

はい！よろしくお願いします！

廊下

冬弥

とても明るい方ですね。

司

そうだろう！メイコさんは本当に凄い人なんだ。

彰人

けど、新聞部ってあの人一人なんすか？

司

あぁ…いや、他にもいるはずだ。

司

だが、部室には基本メイコさん一人だな。

類

何故だい？

司

新聞部ってほぼ帰宅部みたいなもんなんだ。各自で記事を書いて、それを期日までに提出出来ればいいから部室に集まる必要が無いらしい。

彰人

あ〜、なるほど。

司

まぁ、メイコさんは毎日ああやって活動しているがな。

司

さて、とりあえず部室に戻るぞ！

司

よし、今日の活動はこれで終わりだ。

類

お疲れ様〜

司

戸締りはしておくから、2人はもう帰っていいぞ！

冬弥

はい、では失礼します。

彰人

さよなら〜

司

ああ！気をつけて帰るんだぞ！

帰路

冬弥

(東雲の隣を歩けている…)

冬弥

(やっぱり格好いいな…)

彰人

…おい、青柳。見すぎ。

冬弥

！？

冬弥

すっ、すまないっ！いくら払えばいい？！

彰人

はっ？？

彰人

いやっw払うってお前…っww

彰人

真面目かよw別に何も払う必要ねーだろ。

冬弥

え？し、しかし、こんな至近距離で長時間見てしまったからそれ相応の対価は支払わないと…

彰人

いやいや、俺別にアイドルとかじゃねーからw

冬弥

(笑った顔は可愛い…)

彰人

は〜wやっぱお前面白いよな。

冬弥

えっ？

冬弥

面白いなんて…生まれて初めて言われた。

彰人

え？嘘だろ。こんなに面白いのに？

彰人

…

彰人

なぁなぁ、これから昼休みお前のクラス行っていい？

冬弥

え？

彰人

一緒に昼飯食おうぜ。

冬弥

えっ？！？！

冬弥

いっ、いいのか？！俺なんかが、東雲と…

彰人

「なんか」ってなんだよ。お前がいいって言ってんだけど。

冬弥

！？

冬弥

(とんだ殺し文句だ…)

冬弥

お…俺で、良ければ…ぜひ、

彰人

じゃ、明日からお前のクラス迎えに行くな。

冬弥

あ、ああ。

冬弥

(夢…じゃ、無いよな？現実だよな？)

翌日

屋上

彰人

〜〜でさ〜、そん時に…

冬弥

(ほ、本当に東雲と一緒に食事をしている……)

冬弥

(実感が湧かない…)

司

む、おお！！2人とも仲良しだな！

彰人

げ、センパイじゃないっすか

司

「げ」とはなんだ？！

類

やぁ、僕らもお邪魔していいかい？

冬弥

(あ、怪異部の先輩方…)

彰人

俺は青柳と話してるんで、センパイ達はセンパイ達で食ってください

類

ツれないねぇ。混ぜてくれてもいいじゃないか。

司

除け者なんて寂しいだろう

彰人

ちょ、青柳。センパイがしつこいんだけど

冬弥

え？あぁ…いいんじゃないか？みんなで食べれば。

彰人

え

類

…だ、そうだけど？

彰人

うわっ、ウザ〜

司

ハーッハッハッハ！オレの今日の弁当紹介をしてやろう！！

彰人

マジでいらねーです

司

まずはこのハンバーグだ！

彰人

だからいらねーって！

冬弥

(賑やかだ)

類

ふふ、急に押しかけてごめんね。

冬弥

あ…いえ、全然。賑やかで楽しいです。

類

本当かい？それは良かったよ。

類

…君は、体験入部だったよね？

冬弥

あ…はい。

類

急かすつもりは無いけど、本入部って視野に入れてる？

冬弥

本入部……ですか。

類

君みたいな子は、いてくれた方がいいと思ってねぇ…今後のためにもさ。

冬弥

…？

類

ふふ、でも君の意思を尊重するよ。プレッシャーをかけるつもりはないから気にしないでくれ。

冬弥

俺の意思、

類

君は真面目そうだからねぇ。校則を破って反省文を書くのも、抵抗があるんじゃない？

冬弥

そうですね、それは流石に抵抗はあります。

類

だよねぇ

冬弥

でも……

冬弥

本入部…も、視野には入れてます。

類

！

類

本当かい？！

冬弥

は、はい。

冬弥

けど……あの、その…

類

？

冬弥

理由が…不純なんですが…

類

ふむ…聞いてもいいかい？

冬弥

はい。えっと…

冬弥

正直、怪異に特別興味があるわけではありません。俺は…えっと、その、しのの…

類

あぁ、大丈夫。それは知ってるから。

冬弥

え？

類

…彰人くん目当てでしょ？(ｺｿ

冬弥

！！？///

類

見てれば分かるよ。

冬弥

うっ……

冬弥

…そうなんです。東雲と…友達になるのが目的で、

類

…え、友達、？

冬弥

？はい。

類

え、友達…か。そう…そっち？？

冬弥

？

類

ま、まぁいいや。

類

どんな理由であれ、僕らはいつでも歓迎するよ。いつでもおいで。

冬弥

は…はい！ありがとうございます。

彰人

ちょっと、何話してるんすか？

司

除け者は良くないぞ！！

冬弥

(もし…入部したら……)

類

あぁ、少し世間話をしていたのさ。

彰人

世間話で耳打ちすることあります？

類

おや、ヤキモチかな？

彰人

は？ちげーし

司

って、おい！類！！何しれっと野菜残してるんだ！！

類

え、司くんは僕にこれを食べろと言うのかい？

司

いや、食えよ

類

吐くよ？？

彰人

袋貸しますよ

類

え、僕の味方いないんだけど

冬弥

…

彰人

なぁ、あおやg…

冬弥

入部…してもいいですか？

彰人

…え

類

おや

司

おおお！！！✨

司

冬弥、本当か？！✨✨✨

冬弥

はい。

彰人

嘘だろ…あ、もしかしてさっき類先輩に脅されたのか？！

冬弥

い、いや。脅されてはない。

類

僕への信頼がとてつもなく低いねぇ。心外だな。

彰人

青柳、罰ゲーム…とかじゃなくて？

冬弥

だ、断じて違う。

冬弥

ちゃんと俺の意思だ。

彰人

そっか…なら良いけど。

怪異研究部の物語は、ここからやっと始まる。

司

うぉおおお！！これは祝杯をあげねばならんな！！

司

よし！！今日はパーティーだ！！

彰人

え、またやるんすか？w

類

いいねぇ。ケーキ買ってこようか。

司

お菓子も用意せねば！類！クラッカーまだあったな？！

類

あるよ。ついでに祝砲でもする？

司

祝砲なんかあるのか？！？！

彰人

え、流石にそれは辞めましょ？？

まだ、始まったばかりの5月の終わりの話。

彰人

ちょ、青柳！流石に祝砲はヤバイよな？！

冬弥

祝砲…？✨

彰人

嘘だろ、お前そっち側か？！

冬弥

いや、見た事ないからほんの少し興味が…

類

おおっ！いいねぇ！じゃあ見せてあげようよ！

彰人

やめろ！！クラッカーでさえ掃除大変だったのに！！

司

大丈夫だ！次は掃除機を借りよう！

彰人

そういう問題じゃねぇだろ！！？

冬弥

ふふっ

ホトトギスが夏の始まりを告げていた。

続く

我々怪異研究部!!

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仲良し神高男子尊い…😇

塾前栄養分摂取完了！！！！

夏！！夏といえばホラー！！怪異部も楽しくなってきてまいりました☺️☺️

あかまる🍓🐾໊

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