とは言っても、どこに居るのかはまったく見当もつかない
かなり遠くまで行かれてたら、流石に追いつかないかも知れない
警察に伝えることも考えた、けど
真冬
真冬
真冬
ふと、窓の外を見てみる
外には川が広がっていて、1月の下旬だからか少し冷たそうだった
真冬
僕の目に映ったのは、川の上にある橋の欄干を掴んだ1人の人影
あれはきっと………
真冬
彼方視点
彼方
彼方
朝、真冬と顔を合わせてきてから ずっとこの辺りにいる
まわりはもう真っ暗で、水も冷たそうだ
彼方
少しだけ、欄干に足をかけてみた
彼方
彼方
突然、後ろから誰かに抱きつかれた
その人は、橋の欄干に置いた手を掴んだ
真冬
彼方
彼方
真冬視点
彼方さんが飛び降りる、すんでのところで体を止めた
そして橋の欄干から、彼方さんを離した
彼方
彼方
真冬
真冬
安心感がどっと押し寄せてきて、思いっきり彼方さんを抱きしめた
彼方
真冬
彼方
真冬
話からして、少し厳しい人だと思っていたけど
予想以上の放任主義で、彼方さんのことを見て見ぬ振りをしていて
初めてしっかり向き合った、彼方さんの家のこと
真冬
彼方
彼方さんは驚いた顔をした後、ぽつぽつと話し始めた
彼方
真冬
彼方
彼方
彼方
彼方
真冬
真冬
彼方
全部話した時、母は俺を軽蔑するような眼差しだった
今まで、見たことがないほどに
母さんも"父さんみたいに"嫌わないで…
真冬
昔の話をしながら、彼方さんは今にも泣きそうになっていた
彼方
彼方
そして彼方さんは、僕に縋るように腕を掴んで顔を下に向けた
彼方
彼方
彼方
彼方
真冬
僕はその言葉を聞いて、涙が出てきた
彼方さんのことを思うと、なんだか胸が痛んできて
彼方さんのことをまた抱きしめた
真冬
僕は一度、彼方さんの背中に回していた腕を解いて、彼方さんの瞳を正面から見つめる
真冬
彼方
側から見れば変なことかもしれない
一緒に身を投げる必要は無いと言われるかもしれない
でも僕がこうしたいと望んでいるから
過去も未来も全部置いて、ここから逃げようと思ったから
真冬
背負ってきたものを、全て放り投げて
2人で逃げよう
コメント
4件
まふくんそらるさんを見つけれて良かった… しかも間一髪で、 そらるさん、辛かったよね… 『道連れ』ってそういう事だったんですね、 けど2人が幸せならそれが良いよね。 上手く逃げれれば良いなぁ〜、 続き楽しみに待ってます!
おわあああ…昨日投稿しなかった理由が よくわかりました…通知見た時タイトルが 『道連れ』で『えっ⁉️』ってなったけど… そうゆう事だったのか…… そらるさん…ずっと辛かったね…自分が 我慢すればいい…自分がいなくなれば あの人と幸せになるから…まふくん… そらるさんを止めてくれてありがとう…… そらるさん、まふくんと一緒に逃げるのかな? 少しづつ完結に近ずいてきてる? 続き楽しみにしています!