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僕
新太
東
坂本
坂本
僕
僕
悠斗
みんなが言うことに対して
悠斗だけが黙っている。
何か変だ。
悠斗、どこかおかしいんだよな
坂本
坂本
坂本が声をかけるも
悠斗は無反応だった。
僕
悠斗が急に顔を上げて
震える声で言った。
悠斗
新太
悠斗が指さした所は
薄暗い教室の中。
でも、何も見えない。
僕
でも、悠斗はずっとそこを見てる
その目、焦点が合っていない。
坂本
坂本
俺たちが歩くと後ろから
カタン…カタン…
と、音がする
東
新太
僕
僕
その時、急に教室のドアがバタンと勢いよく閉まった。
坂本
坂本
僕
その時、黒板が光り出す
東
坂本
黒板に書かれていたのは
文字でも無く
絵でもない
ただただ「何か」が描かれていた
それはーー
無数の顔が縦に並んで
うっすら笑っているような
そんな形だった。
悠斗
僕
新太
教室から飛び出すと
今度は廊下の奥から また足音が響いてくる。
東
坂本
坂本
それでも足音は止まらない
足音はドンドン近づいてきて
僕たちの目の前に何かが現れた。
それは
だれも見たことがない黒い影。
その影が
俺たちに向かって手を伸ばしてきた。
僕
悠斗
坂本が振り返るとーー
背後に誰か立っていた。
それはただの人ではない。
その顔はどんどん変わっていく
坂本
その声は直接俺たちの耳に 響くように聞こえた
東
みんなが必死に走る
でも、足音はどんどん近づいてくる
新太
廊下をずっと走っていると ある違和感に気づいた
ずっと同じところをぐるぐる無限ループをしている事に。
僕
みんなが振り返ると、窓に映ったのは
無数の手が、窓から俺たちを掴もうとしている。
悠斗
その瞬間
全 て が 真 っ 暗 に な っ た 。
終わり
コメント
2件
怖ぇ…次の話も楽しみにしてまーす