忘愛症候群〈橙×紫〉　【完結】

ジェルside

オレにはなぜか、病院に来るまでの記憶がない。

あ、でも全部やなくて

半年前？の記憶ならあるんやけど、

そのあとの、どこで暮らしていたのか

とか、そこらへんの記憶がない。

ガラッ

なんでそんなこと聞くんやろ

さとちゃんの圧が怖い

え......そっけな.......

自分から聞いてきたのにそれはないやろ。

しかも、アイツのこと考えると

なんかめっちゃムカつく

でも少し

初めて会った気がしないのは.......なんでやろ.....

ん～～～～っ

もう、分っかんないよ........っ

ななもり。side

～次の日～

俺は朝、５時に起きた。

病院の面会受付が８時からだから、

７時半に家を出ればすぐに着くだろう。

～LI○E(グループ)～

はぁ.........

いつもの自分を演じられたかな。

ﾋﾟﾛﾝ

............次は何？

あ、さとみくんの個人LI○Eだ。

～さとちゃんとの個人LI○E～

！............っ

もう嫌だよ......

生きたくない......

死にたい........

ジェルくんに忘れられた今じゃ...........

俺にいきる価値なんて.......ないよ

止めないでよ........っ

さとみside

～家にて～

なーくんからメールが来た。

病院に来てくれなんて、

絶対にオレ達に報告するつもりだ。

なーくん、知ってしまったか。

だからら死なないように

「どうか生きてください」

って送ったら

既読ついたまま、返信がこなくなってしまった。

初めて会ったときから好きで、

でも、だからこそ

好きな人には幸せになってほしくて

ずっと二人を応援していたのに.......

ジェルのやつ......

絶対に許さない

なーくんを悲しませて.....

オレに、なーくんを幸せにするって

言ったじゃん.....

なーくん、死なないで

＿＿＿＿＿＿＿お願いだから