民
あ、!貴方様は一体!何者で?!
ピタ………(歩きを止める)
クルリ………(振り返る)
………私の名は………
菊です
梅
!そんな事はございません!
梅
道真様は素晴らしい御方でございますよ!
桜
梅の言う通りでございます!!
松
………何故、帝のお誘いを断ったのですか………?
道真
………いいか、松、桜、梅………
道真
私ごときの身分の者では、帝のお側に立つ資格は無い
道真
私のような者が帝のすぐ側に侍るとなると、それは災いの元と成りかねない………
道真
………よいか………?
梅
!ま、…まぁ………道真様がそうご決断なされたのならば………
桜
そうね!道真様のご決断が間違っている訳無いもの!!
松
………道真様、最近の藤原殿は、藤原殿を抑えるために帝が道真様を贔屓している………と考えている可能性があります、充分にご注意を………((ボソッ
道真
………分かっているよ、心配は要らない、松((ボソッ
………この世界では………
人が花に生命と云う名の『タネ』を与え………
竜胆
よ、…義経様………今なんと………?
義経
………鎌倉殿の処へ………兄上の元へ行けと申したのだ
竜胆
ッ何故ですか………ッッ?
竜胆
義経様は………ッ私のことを捨てないって信じてたのに………ッッ!
義経
………すまん竜胆
義経
お前は、私の横で死ぬよりも、兄上の居る鎌倉で育った方が、ずっと幸せになれるぞ
竜胆
ッでも………!
竜胆
私は義経様と共に居たいのです………!!
義経
………そうか………
義経
ありがとう………竜胆………
『式神』として………
その身に侍らせるのが普通だった………
桔梗
晴明様、風が冷たくなって参りましたよ
桔梗
スッ(羽織を出す)
晴明
いいってそんな………
桔梗
いいえ、もし晴明様が風邪をひかれでもしたら困りますので………
桔梗
バサッ(晴明に羽織をかける)
晴明
………ふーん………
安徳天皇
菊!これからもずぅっと!一緒でいよう!
ふふっ(^^♪
勿論で御座いますよ!私は貴方様に仕える身………この身体、枯れ果ててでも貴方様を守り抜いて見せましょう!
………そして………
ベンッ!(琵琶の音)
彼岸花
祇園精舎の鐘の声………
諸行無常の響きあり………
彼岸花
ピタ………(琵琶の手を止める)
彼岸花
………お主らに教えてやろう………
彼岸花
………彼等は………
直に死ぬ
松
ッ………は………
梅
兄上ッッッ!
松
………ここから先は………
お前だけで………
竜胆
義経………ッ様………ッッッ?
竜胆
なん、で………ッッッ
桔梗
………晴明様………
桔梗
この桔梗、貴方の旅立ちの共を………
晴明
………いや、いい………
晴明
そなたは今迄私に仕えてくれていた………
晴明
………だから
そなたは生きろ
それぞれの主と共に………
李
やはり楽浪郡から見る星は良い………
木槿
!李………!
月下美人
………ただ一夜しか咲けませぬが………
月下美人
………それでもまた………会いとうございます………(´Д⊂グスッ………
藤
………望月の………
藤
欠けたる処も無しと思へば………か………
藤
………主様………
あの子の髪飾りの椿の根付が地に落ちるたびに………
人一人の生命が奪われるのでしょう?
怖や怖や………
誰がアレを式神なんかにしたのかねぇ………
椿
………
椿
………縁起が悪いと………存在してもいけないのか………?(´;ω;`)ウッ…
黒百合
………姫様は………何もしていなかったのに………
黒百合
………沢山の人に………恨まれ、妬まれ、殺され………
黒百合
僕は………彼奴を呪い殺す為に、立山で咲いた花………
黒百合
………もう信じられないね
菊
………………ッッッ、?
梅
………彼奴、強い呪い………過去に何かあったの………?
菊
ハァ………ッはぁ………ッッッ!
菊
まだ逝かないでください………ッッッ!
菊
まだ………ッ8つであるのに………ッッッ!
菊
守るって………ッ約束したのに………ッッッ!
安徳天皇
………?菊………?
ポチャンッ………!
菊
!!
菊
帝ーーーーーッ!!
藤
………君達の主に、僕の主様がした事………全て許せなんて言わない………
藤
言わない………から………
松
………
菊
スッ………(手を合わせる)
菊
………早百合さん………
彼岸花
………北条様………
彼岸花
………そなた方の魂………
生涯かけて
案内致す………