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青柳 立志

心配かけてごめん…

神田 千才

無事で本当によかったぁ…

神田 千才

(青柳君が無事なのは嬉しい…)

神田 千才

(本当なんだけど…)

神田 千才

(小説のことが気になって何も考えられない…)

青柳 立志

…元気ないよ

神田 千才

ごめん…

青柳 立志

…あのさっ

青柳 立志

こんな時にごめんなんだけどさ

神田 千才

_____

青柳 立志

え?

神田 千才

あ、ごめん

神田 千才

続けて

青柳 立志

…なんでもない

神田 千才

新しいジャンル…

神田 千才

(青柳君が無事ってわかった瞬間安心したけどすごく小説のことが心配に…)

青柳 立志

悩んでることは聞きたいよ

青柳 立志

そういう界隈の人じゃないけど話聞かせてよ

青柳 立志

力になりたいし…

神田 千才

…あの…さ

神田 千才

すごく不謹慎なんだけど…

神田 千才

っていうか

神田 千才

なんだから無事ってわかってから小説のことしか考えられなくて…

青柳 立志

小説家っぽくていいね

神田 千才

何書けばいいかわかんないよ…

神田 千才

新しいジャンルってなに…?

青柳 立志

好きなこと書けばいいんじゃないの?

神田 千才

人間ドラマ以外書いたことない…

青柳 立志

じゃあ読んでて自分が楽しいと思えるジャンルにしたら?

神田 千才

そう…だね…

数週間後、2人で旅行に出かけた

神田 千才

(小説は未だ曖昧なまま…)

神田 千才

(ここ数週間は取材に打ち合わせで全然進んでないや)

神田 千才

(まぁ…今日は楽しもう)

青柳 立志

ほら元気出して、

青柳 立志

気持ちリフレッシュのための旅行だよ

神田 千才

ありがと

青柳 立志

今日どうだった?

神田 千才

楽しかったよ

青柳 立志

…ほんと?

青柳 立志

やっぱ小説で頭いっぱいなのかなって、

神田 千才

ううん、小説と旅行は別かな

青柳 立志

なら嬉しいな

青柳 立志

明日はチェックアウトしてちょっと観光したら移動だね

神田 千才

うん、

神田 千才

あのさ、

神田 千才

私、旅行中に思いついたんだ

青柳 立志

神田 千才

青柳君、私にインタビューされてくれない?

青柳 立志

すっご…

ご飯の後少し街中を歩くことにした

普段東京に篭ってる私にとって大阪の街並みは新鮮だった

さっきお店で青柳君にインタビューする話をした

今回青柳君が旅行を提案してくれたおかげで私はすごく初歩的なことに気づくことができた

基本今までの小説は自分の体験や経験を元にしているものが多かったから、

誰かに聞いて書くことはしていなかった

けど他の売れっ子がしていて私がしていないこと、

しかもすごく単純、

新しいジャンル?売れててハードルが高い?

関係ない、

自分のことを書かない小説なのならば聞けば良い

全国どこでも飛び回って実際に取材すればいいんだ

 

青柳 立志

すごくニヤニヤしてるけどどうかしたw?

神田 千才

いやw

神田 千才

青柳君になんてインタビューしようかなーって

青柳 立志

なるほど…

青柳 立志

か、神田さん!

神田 千才

ん、なーに?

青柳 立志

いや…千才さん

神田 千才

!?

神田 千才

ち、ちょ、え?

神田 千才

急に…名前呼び…

青柳 立志

…千才さん、

青柳 立志

急に話変えてごめんなさい、

青柳 立志

未熟な男でごめんなさい、

青柳 立志

いろんな心配かけちゃってたしこれからも不安にさせたり迷惑かけると思う…

青柳 立志

けど…!

青柳 立志

誰よりも千才さんのことを愛しています。

神田 千才

は、はっ…ぁ…え…

神田 千才

き、キャパオーバーだって…急にどうしt____

青柳 立志

僕と、結婚してくれませんか。

神田 千才

っ…

神田 千才

よろこんで。

青柳 立志

!!!

青柳 立志

やった…!!

青柳 立志

これからもよろしくね!

青柳 立志

千才さん!

神田 千才

こちらこそ…

神田 千才

よろしく…立志君

青柳 立志

顔赤いよ〜w

神田 千才

なっ…!?

神田 千才

あ、青柳君もだから!!

青柳 立志

あれ?苗字呼び?

神田 千才

うぐ…

神田 千才

私…もう今日死ねるかも

あれから私は青柳千才になった

けど小説家としてはネームが売れてることもあって神田千才のまま

あの後結婚式もしてちゃんと夫婦になった

同棲は前の作品、千才の話を出版してからだから数ヶ月だけど全然心配はない

そんな幸せの中各地に出向いて書き上げた渾身の一冊は青春恋愛モノ

捉え方によっては人間ドラマだけど今作は学生をターゲットにしたからセーフセーフ

今度発売されると連絡が来たからとても楽しみで仕方ない

売れるかはわからない

ファンが増えるかもしれないし減るかもしれない

悩んでいいし遠回りしてもいい

楽しんでもらえるような物語は書けた

それに私は成長できてる

悩んでいいし遠回りしてもいい

少しでも進んでいるから

辛いこともあった

けどもう私は大丈夫

苦難の乗り越え方がわかったから

生涯支えてくれる人ができたから

小説家、神田千才だから。

 

 

 

 

 

 

 

千才の話 2 -完-

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