悠真
悠真
俺は悠真
普通の高校生だ
いじめられていること以外は──
俺はいじめられている
部活の奴等に
俺は陸上部に所属しているが
先輩も
後輩も
同級生も
マネージャーも
顧問ですら俺をいじめる
物を隠されたり
他の奴等には差し入れをしてるのに俺だけ無かったり
レギュラーには絶対に入れなかったり...
靴をズタズタに切り裂かれていたこともあった
それなのに、俺の味方になってくれる人は誰もいない
悠真
悠真
ある日の帰り道
悠真
いつものように帰り道を歩いていると
悠真
背後から何者かが俺の口と鼻をハンカチで覆った
悠真
俺の意識は、次第に遠くなっていった
目が覚めると、知らないところにいた
悠真
辺りを見渡すと、知らない奴等がいた
俺を入れて10人ほどだろうか
状況を飲み込もうとしていると
??
??
放送が聞こえてきた
??
??
??
??
??
??
??
悠真
??
管理人
管理人
管理人
管理人
管理人
管理人
管理人
管理人
管理人
悠真
管理人
放送が切れた後、しばらく沈黙が続いた
莉彩
莉彩
律
美月
颯
仁
海斗
陽太
悠真
結月
結月は、車椅子に乗っていた
莉彩
莉彩がそれまで一言も発さなかった人に手を向けると...
陸
陸
何かを言いたげだったか、彼がしゃべることはなかった
悠真
悠真
結月
結月が指差した所を見ると、ノートとペンが人数分準備されていた
悠真
悠真
陸
彼はノートとペンを手に取ると、こう書き出した
陸
陸と名乗った彼は、耳が聞こえないらしい
そんな彼の為に、全員が陸のノートに名前を書いた
莉彩
陸
ということは、管理人は陸が耳が聞こえないことを知っていたことになる
何故管理人はこの事を知っているのだろうか
俺等のことを知っている素振りを見せていたが、それと関係があるのだろうか
俺等はこれから...どうなるのだろうか──
コメント
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律って名前があってびっくりした←お前本名律だもんね←僕は歩斗だよ!←聞いてない