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ウルトラマンネクサス True affection

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ウルトラマンネクサス True affection

3 - Episode3:音速 ー スピード・オブ・サウンド ー

♥

24

2024年12月20日

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同級生A

ねぇねぇ、弟くんは元気にしてるの?

すみれ

もっちろ〜ん!

同級生B

というか写真はないの?

すみれ

写真?

同級生B

私たち顔を見たことがないんだけどな〜。

すみれ

あ、言われてみればそうだったね。ちょっとだけ待ってね。

同級生A

どんな子なのかな〜?

すみれ

ほいっ!

同級生A

わぁー!

同級生B

めっちゃ可愛いじゃん!

すみれ

でしょでしょ〜。

同級生A

でもなんか顔が…

同級生B

微妙に似てないような…

すみれ

まぁ、正直に言うと義理なのよ。

同級生A

引き取り子か〜。

同級生B

その子の本当のお母さんとお父さんは?

すみれ

本人曰く、物心がついた時から一人だったのよ。

同級生B

元孤児だったんだね。

同級生A

もしかして両親って生まれた直後に他界?

すみれ

詳しいことはわからないんだけど…アタシは本当の親と出会えてほしいのよね。

同級生B

そうなの?

すみれ

うん、弟でいてほしい気持ちは山々なんだけど…アタシは彼が本当の親と幸せでいてほしいの。

同級生A

その親を探すために色んなネットワークを使って情報をかき集めてたわけね。

すみれ

大正解!

同級生B

ホントにそういうところはお姉ちゃんなんだね〜。

すみれ

ちょっと、“そういうところは“って言ったのは誰なのかな〜?

同級生B

の、なんでもないなんでもない!

すみれ

はっきりと聞こえたぞ〜!

こちょこちょこちょこちょこちょ!!

同級生B

アハハハハハハハハハハ、やめて〜www

すみれ

おしおきじゃ〜!

するとそこへ…

男子生徒A

なぁ、あの噂聞いたか?

男子生徒B

あぁ、聞いたよ。音速で飛び回るデカい怪物だろ?

男子生徒A

さすがにお前でも聞いてたのか。

男子生徒B

中庭でみんな噂してるよ。でもホントかな〜?

男子生徒A

目撃や証言が相次いでるから嘘とも言い切れないし、ホントにこの世界はどうなっちまうんだ?

すみれ

…今の聞いた?

同級生A

うん、バッチリ。

同級生B

怪物ね〜。

ガチャッ!

すみれ

ただいま〜。

連太郎

Zzz…

すみれ

(あらら、寝ちゃってる。よしいたずらしちゃおう)

プニプニ…プニプニ…

すみれ

(ほっぺ柔らかっ!)

プニプニ…プニプニ…

連太郎

う〜ん…

すみれ

!?

連太郎

ムニャムニャ…

すみれ

(あ〜、ビックリした)

ガチャッ!

ちひろ

ただいま。

すみれ

し〜…

ちひろ

ん?

連太郎

Zzz…

ちひろ

あ、ごめん。

連太郎

Zzz…

男性A

たまには山道を歩くのも悪くねぇな。

男性B

それにしても薄気味悪い。なんか化け物が出てきそうだぜ。

男性A

縁起でもねぇこと言うなよほんとに出てきたらどうする気なんだ。

男性B

そんなフラグ回収みたいなことあるわけないだろ?

ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン…

男性A

…おい、なんだか音がしねぇか?

ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…

男性B

トンボでも飛んでるんじゃないのか?

グルルルルル…

男性A

おい、あんまり変な音を立てるなよ。

男性B

俺じゃないぞ?

男性A

え?

ブルルルルルルルルル…

ドラグ

ギュガガガガガガガ…

男性A

で、出たぁぁぁぁぁぁ!

ドラグ

ギュゴォォォォォォォォ…

男性B

こ、これ俺のせいだな。

男性A

あぁ、だろうな。

ドラグ

ギュゴォォォォォォォォ!!

男性A

うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

男性B

うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

翔子

また神隠しですか?

刑事

あぁ、そうなんだよ。

翔子

はぁ、これでもう15件目ですよ…

刑事

だが今回は表現者がいる。

翔子

証言者?

刑事

あぁ、全く信じてはいないんたが…その者は虫が羽ばたくような音がして振り返ると虫のような怪物が友人を拐ったと話していた。

翔子

…その人はどこに?

刑事

今取調室で怪物を見たと叫んでるよ。

翔子

そうですか。ではその人と直接会ってきます。

刑事

直接!?

翔子

あの人から詳しい話を聞きたいんです。一昨日の件と何か繋がりがあるかもしれないですし…

刑事

わかった。何か掴め次第、調査してくれ。

翔子

わかりました。

男性B

おい、なんでみんな外に出たんだよ。詳しく話をさせてくれよ!

ガチャッ!

翔子

おまたせしました。

男性B

お前は?

翔子

警部補の翔子です。詳しい話をさせてもらいたいという要件でしたので、私の方からその担当させていただきます。

男性B

ようやく話が分かる人が来てくれたわけか。

翔子

まぁ、そういうことです。あなたの神隠し目撃証言について詳しくお聞かせください。

男性B

し、信じてくれるのか!?

翔子

もちろんです。

男性B

じゃあ詳しく話そう。
俺は仕事の休日に友人から久しぶりに山にでも行こうと言い出したから、その案に俺は大賛成した。
そして今日の晴れの日に例の山頂へ行ったんだ。
森林の奥深くに差し掛かったその時、虫のような不気味な音を立てる羽音が聞こえてきて最初俺は蚊だと思ってたんだが、どんどん大きくなる羽音に怖くなって友人と一緒のタイミングで振り返ったんだ。
でもそこには誰もいなくて、また歩き出そうとした次の瞬間だった。
友人がトンボみたいな怪物に掴まれて何処かに連れて行かれたんだ。
俺はあまりにも一瞬のことだったから、何もできなかったんだ。

翔子

なるほど。ありがとうございました。
後のことは私たちにお任せください。

男性B

あぁ、わかった。絶対に見つけ出してくれよ?

翔子

もちろんです。

連太郎

(…この辺りに怪獣の気配がする。この気配で姿と形は容易に想像がつく。大きさ的にはあまり大きくないけど速いぞ。しかもかなり音速だ。間違いなく強敵だと考えられるね)

ガサガサガザッ!

連太郎

!?

翔子

お前、ここで一体何やってるんだ?

連太郎

ち、ちょっと散歩に…
(僕がウルトラマンだなんて言えないのにしょうもない嘘ついちゃったな〜)

翔子

ここはよく神隠しが多発する場所なんだ。あまりウロチョロしていいところじゃないだぞ?

連太郎

ご、ごめんなさい。

翔子

まったく、お前を見つけた警官が私でよかったな。他の警察官だったら今ごろ取り調べをしてたぞ。

連太郎

アハハ…

翔子

わかったら早く帰れ。他の警官に目をつけられない前にな。

連太郎

はい、すみませんでした。

連太郎

はぁ、あの山頂は警察の調査が入ってて下手に近づけないや。怪獣が現れた瞬間を狙ったほうがよさそう。

ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…

連太郎

(エボルトラスターが反応してる。そこまで待つ必要はなさそうだね)

キシュゥゥゥ…

連太郎

ハァッ!

キュォォォォォォォォォォン!!

ガチャッ!

四郎

あれ、連太郎は?

すみれ

さっきまで寝てたんだけどなんか起きてすぐに飛び出すように出かけてったよ。

四郎

飛び出すように?

ちひろ

うん、なんか目を開けた途端にキリッとなってすごいスピードで走り抜けるみたいにね。

四郎

何か急ぎの用事でもあったのかな…

すみれ

さぁね。一体何を慌ててたのかな〜?

ウルトラマン

ヘアァァァァァ!!

ドラグ

ギュゴォォォォォォォォ!!

翔子

(やっぱり神隠しの犯人は怪獣だったのか…。だが、あのウルトラマンの雰囲気が何処かで出会ったことのあるような…)

ウルトラマン

ヘアッ!

ドラグ

ギュゴォォォォォォォォ!!

羽を羽ばたかせて辺りを飛び回りウルトラマンへ突撃する怪獣に対して突進を攻撃を仕掛けてきた瞬間を狙って首の根元に手刀を叩き込んで撃ち落とすと、暴れないようにしっかり首の根元を掴んで頭部に攻撃を集中し顔面に膝蹴りを喰らわせると休む隙を与えることなく格闘攻撃を命中させていく。

ドラグ

ギュゴォォォォォォォォ!!

ビシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!

ウルトラマン

フワァ!?

ウルトラマンからの攻撃で手傷を負った怪獣は口から溶解液を噴射。 見事に命中し、ウルトラマンの体に付着して動きを封じた。

ウルトラマン

シュワァァ…

ドラグ

ギュゴォォォォォォォォ!!

シュンッシュンッシュンッシュンッ!!

ウルトラマン

グワァ!?

翔子

(あの液体で身動きができないところを飛行能力を生かして攻撃するあたり、それなりに知性が高いようだな。しかしどうすれば…)

キュォォォォォォォォォォォン!!

ウルトラマン

ハァァァァァ…シュワッ!

ドラグ

ギュゴォォォォォォォォ!?

怪獣からの音速飛行を有した攻撃に苦戦を強いられるウルトラマンの胸にあるY字型コアが突如として光り輝くと、自分を拘束していた溶解液を弾き飛ばした。

ウルトラマン

ヘアッシュワッ!

ドラグ

ギュゴォォォォォォォォ!!

ウルトラマン

シェアッ!

溶解液を弾き飛ばしたウルトラマンは反撃に出る。 一方的に掴みかかると腹部に手刀を打ち込んで頭部に連続蹴りを命中させる。 さらに後ろへ回り込んで羽をむしり取ることで飛行能力を失わせた。

ウルトラマン

デリャァ!

ドラグ

ギュゴォォォォォォォォ!!

ウルトラマン

ハァァァァ…ヘアッ!

飛行能力を失った怪獣は溶解液を乱発して攻撃するが、ウルトラマンはそれを全て回避し容赦なく格闘攻撃を仕掛けて、さらに怪獣を追い詰めていく。

ウルトラマン

ハァァァァァァ…シュワッ!

ドラグ

ギュゴォォォォォォォ…

翔子

(ふぅ、とりあえず元凶はウルトラマンが倒してくれたか。あとは消息不明となっている男性の捜索だな)

翔子

(男は一体どこだ?)

ガサガサガサッ!

翔子

!?

男性A

う、うぅぅぅ…

翔子

あなたは…

男性A

お、お前は誰だ?

翔子

警察の者です。

男性A

おぉ、まさか助けに来てくれたのか。

翔子

はい、ご友人もあなたの帰りを待っていますよ。

男性A

そうなのか、急かすようで悪いが案内してくれ。

翔子

はい、もちろんです。

連太郎

(謎の液体をかけられて身動きを封じられたときはどうなることかと思ったけど何とか勝てたね)

翔子

お、連太郎か?

連太郎

…翔子さん。

翔子

一人なのか?

連太郎

ちょっと散歩の途中で。

翔子

なるほどな。

連太郎

ところで、神隠し事件はどうなりましたか?

翔子

怪獣の仕業だった。そいつが人拐いをしていたんだ。

連太郎

その怪獣は?

翔子

もうウルトラマンが片付けてくれたよ。拐われていた行方不明者も無事だ。

連太郎

さらわれた人が無事ならよかったです。

翔子

あぁ、ご友人が泣きながら抱きついてたぞ。

連太郎

な、なるほど。

翔子

…それより一つ聞きたいことがあるんだがいいか?

連太郎

なんですか?

翔子

私の目の前に現れたウルトラマンについてだ。私の勘違いならいいんだが…

連太郎

???

翔子

雰囲気がお前に似ている気がするんだ。

連太郎

僕と?(これってまさか…まさか気づき始めてる!?)

翔子

あぁ、なんとなくそんな気がするんだ。それに、お前とは何か近いものを感じるんだ。

連太郎

近いようなもの?

翔子

まぁ、あくまでも感じたことに過ぎないから気にしないでくれ。

連太郎

そう…ですか。

無線通信

横丁付近で強盗の通報。付近をパトロールしている警官は至急現場に急行せよ!

翔子

まったく、警察官に休息はないのか…

連太郎

それでも犯罪に立ち向かっていく翔子さんは素敵だと思いますよ?

翔子

そうか。

連太郎

はい。

翔子

じゃあいってくるよ。

連太郎

はい、また機会があればお話しましょうね。

翔子

あぁ、またな。

翔子は連太郎に微笑みを見せながら近くに停めておいた車両に乗り込んで現場に向かった。

連太郎

(さっきの言葉…なんだか僕も共感できてしまう気がする。確かにあの人といると遠いような近いような雰囲気があるし、隣にいるだけで落ち着くような…とりあえず今日は帰ろう。三人に心配をかけちゃうかもしれないしね)

To be continue.

キャラクタープロフィール

名前 翔子 年齢 28歳 身長 172センチ 誕生日 4月16日 趣味 夫とテレビゲームをすること 好物 ホットサンド

怪獣ビースト解説

名称 ドラグ 身長 40メートル 体重 9900トン 能力 音速飛行と粘着性のある溶解液 トンボと蝶類の幼虫を組み合わせたような外見を持つ怪獣ビースト。 音速を超える飛行能力を有しており、それを用いて人間や動物を拐っていく生態を持つが、食事をしなくても生きていけるため何のために拐うのかは不明。 武器は付着すると取り除くことが困難とされる粘着性を持つ溶解液。

ウルトラマンネクサス True affection

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