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敵を退けたあとの路地裏ーー
静寂だけがふたりを包んでいた。 恋夏は、うつむいて小さく震えていた
恋夏
あたたかい腕が肩を抱き寄せてきた
高杉
恋夏の目からふわりと涙がこぼれる
恋夏
高杉
高杉は、そっと彼女の頭を撫でる
高杉
抱きしめられたまま、恋夏は嗚咽を漏らしながら彼の胸元に顔を埋めた。
恋夏
高杉
恋夏
高杉
恋夏
高杉
恋夏は涙を袖でぬぐい、ふわっと笑った
恋夏
ふたりは手をつないで、日差しの下へ戻っていく
高杉の手のぬくもりが、彼女の不安を全部、全部、消してくれていた
彼の背中にはまだ少し戦いの名残があったけれど――