岩動温泉旅館ホテル
読者さん
読者さん
早く入りたい期待の一心にフロントでタオルを借りて
服なんてロッカーに放り投げて……
お待ちかねの温泉タイム
読者さん
読者さん
読者さん
身体に電気のような衝撃は温めてくれる
心も
芯も
読者さん
読者さん
一番冷たい水でタオルを濡らし
一気にギュッと搾り取る
そして頭へ
読者さん
読者さん
読者さん
読者さん
風呂の手すりに腕をかけてゆっくりと目をつむる
深い呼吸はわずか数秒だが
数分にも引き伸ばされたように落ち着けるものだ
読者さん
読者さん
読者さん
読者さん
時刻はまもなく日付が変わろうとする頃
それでも次々と入浴客は途絶えない
落ち着きの中の喧騒
読者さん
読者さん
読者さん
ここに来るお客さんに何しに来たかと目的を問う
十中八九の人は温泉と答えるだろう
それが醍醐味の岩動温泉旅館ホテル
岩動温泉旅館ホテル・露天風呂
読者さん
読者さん
読者さん
露天風呂はメインの大浴場に劣らず広い
そして人も多い
その誰もが幸せそうな顔をしている
読者さん
読者さん
読者さん
読者さん
読者さん
読者さん
温度計は45度を示す
熱いけど……
心地いい
読者さん
読者さん
読者さん
湯のそこに溜まってたのは白く濁った泥
不思議そうに思ってたのもつかの間
それが何であるか理解するのにはそう時間はかからない
読者さん
読者さん
読者さん
もちろん正解
周りの人もチラホラと顔に塗ったり腕に塗ったり
これで美肌は間違いない
読者さん
読者さん
読者さん
読者さん
読者さん
読者さん
看板には美白効果の文字
これは期待できそうだと
顔も……ついでに腕にも塗りたくっておいた
読者さん
読者さん
読者さん
読者さん
読者さん
読者さん
またゆっくりと目をつむり
大きくため息をついた
今夜は眠れそうにない……と